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「勝軍地蔵」の名が文献上初めて現れるのは、承久の乱の前後である1221(承久3)年5月28日のことであり、まったくの和製の地蔵菩薩といえる。本書は、勝軍地蔵信仰の誕生と、その背後にある中世的世界観の様相を解明することを目的とし、併せて現在に至るまでの800年の信仰の歴史の道程をたどる。著者…