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画・溝上幾久子 [PR] 部屋の中を歩きまわりながらロカルノの城を思い浮かべた。瓦礫(がれき)の中に建つ崩れかけた城。しかしあまり壊れていたのでは侯爵も住めないだろうから、国破れて山河在り、というほど廃墟(はいきょ)にはなっていないのだろう。戦後のベルリンのどこまでも廃墟が続く風景を撮…