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<p>風前の灯…名門フーガの実力と「残しておく意味」 – 自動車情報誌「ベストカー」</p><p>「セダン」というカテゴリーの影がどんどん薄くなっている。特に高級セダン市場の販売台数は全体的に低調で、「フーガ」も近々生産終了になるという情報が出てきた。はたしてこのまま消滅してしまってもいいのか?フーガの実力を振り返りつつ、考察しよう。</p><p>「セダン」というカテゴリーの影がどんどん薄くなっている。特に高級セダン市場の販売台数は全体的に低調で、「フーガ」も近々生産終了になるという情報が出てきた。はたしてこのまま消滅してしまってもいいのか?フーガの実力を振り返りつつ、考察しよう。</p><p>現行型である2代目フーガ(Y51型)は2009年11月に登場。初代のスポーティ路線を継承しつつ、アスリートのように動きのある筋肉質なボディラインに生まれ変わった。国内仕様版のエンジンは当初2.5L V6と3.7LのV6が設定されていたが、2010年11月に「フーガ HYBRID」が追加された。 3.5L V6アトキンソンサイクルエンジンにモーターを組み合わせたパラレルハイブリッドで、モーターのみの走行も可能。このフーガ HYBRIDの北米仕様車は、0-400m加速で13秒903を記録し、世界最速の市販ハイブリッドとして、当時のギネス世界記録に認定された。これは、ポルシェパナメーラのタイムに勝るものであり、スポーツセダンとしての高い実力を証明した。 インテリアは大きくうねりのある、曲面を多用したダッシュボードパネルやドアトリムが特長で、木目調もしくは本木目のフィニッシャー、鈍い金属調の輝きを放つ仕上げなど、高級車の王道を行く高い質感だ。 デビュー以来、ビッグマイナーチェンジや定期的な一部仕様向上などが実施され、ハイブリッドのシステム改良、エクステリアの刷新、先進安全運転支援システムの向上、装備の充実など度々ブラッシュアップがなされてきた。一時期、エンブレムで迷走する様子も見られたが、高級スポーツセダンとして何とか復権を果たそうという、日産の気概を感じなくもないエピソードだった。</p>