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<p>【ロシアを読む】「露の圧力に屈するな」 消されるクリミア少数民族</p><p>「露の圧力に屈するな」 消されるクリミア少数民族 ウクライナの首都キエフ在住のクリミア・タタール人の男性は「ロシアは侵略者。ウクライナが圧力に打ち勝つよう祈っている」と訴えている</p><p>ロシアのウクライナ侵攻を悲痛な思いで見つめている人々がいる。同国南部クリミア半島の先住少数民族クリミア・タタール人だ。18世紀に帝政ロシアが併合し、人々はソ連…</p><p>2月中旬、ウクライナの首都キエフで、取材に応じたクリミア・タタール人のアイデル・ムジュダバイエブさん(佐藤貴生撮影) ロシアのウクライナ侵攻を悲痛な思いで見つめている人々がいる。同国南部クリミア半島の先住少数民族クリミア・タタール人だ。18世紀に帝政ロシアが併合し、人々はソ連時代の強制移住で民族離散を余儀なくされた上、クリミアは再び露に併合された。ウクライナの首都キエフ在住のクリミア・タタール人の男性は「ロシアは侵略者。ウクライナが圧力に打ち勝つよう祈っている」と訴えている。 「存在しない」民族 「この250年間、私たちにとっていい時代はほとんどなかった」。2月中旬、キエフで会ったクリミア・タタール人のアイデル・ムジュダバイエブさん(49)が話した。オスマン帝国の保護国だったクリミア・ハン国が1783年に帝政ロシアに併合されて以降、民族的悲劇が続いていると主張する。 特集・連載:</p>