2016年末に発売された初代DJI Mavicは、民生用ドローンの世界を覆した。コンパクトで折りたたみ式のデザインは、世界中で数えきれないほどのコピーキャットを生み出し、その中にはドローンの巨人である同社の傘下にあるものも多く含まれている。しかし、企業向け製品においては、コンパクトという言葉は最初に頭に浮かぶものではない。撮影用バックパックに収納することを想定した製品よりも、はるかに重く、頑丈なデザインになる傾向がある。
最初のモデルの登場から2年後、同社はMavic 2にエンタープライズ機能を導入した。ここでの最大の変化は、スポットライトやスピーカーなどを追加して、理想的でない条件下での飛行を助けるために使用できるモジュラーマウントが追加されたことだ。しかしどの点から見ても、Mavic 2 Enterpriseは、コンシューマー向けドローンに仕事用の利点をいくつか追加したものであることに変わりはなかった。
米国時間3月21日朝、同社はMavicの最大の特徴である折りたたみ式アームをロングセラーのラインナップに加えたエンタープライズアプリケーション向けドローン「Matrice 30」を発表した。DJIは今回も、Mavicやその派生型ドローンに必要とされるサイズより大きいとはいえ、バックパックで持ち運べることを強調している。より大きなサイズは、これらの製品が直面する条件に対してより堅牢な設計を保証する。搭載バッテリーの持続時間は41分で、Mavic 3より5分短い。
天候に関する懸念については、この新型ドローンはIP55に準拠し、華氏-4度から122度(-20℃〜50℃)までの温度で動作可能だとしている。ここで覚えておくべき点は、これらのドローンは、人間が危険な目に遭わなくてすむように、過酷な環境に耐えられるよう設計されているということだ。
新型ドローンにはリモコンが同梱されており、DJIのサイトから購入することができる。
画像クレジット:DJI
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(文:Brian Heater、翻訳:Den Nakano)