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AMDのCPU「EPYC 7003X EPYC Milan-X」の最終仕様と価格がVideocardzによってリークされた。

この価格から、AMDが3D V-Cache技術の最初のサーバー向け製品に若干のプレミアムを課すことが確認された。

AMD EPYC 7003X Milan-X CPUの最終仕様と価格がリーク、3D V-Cache技術にプレミアム価格。

AMD EPYC Milan-XサーバーCPUのラインナップは、4つのプロセッサーで構成されます。

EPYC 7773X」は64コア/128スレッド、「EPYC 7573X」は32コア/128スレッド、「EPYC 7473X」は24コア/48スレッド、「EPYC 7373X」は16コア/32スレッドとなる。各モデルとOPNコードは以下の通りです。

  • EPYC 7773X 64 Core (100-000000504)
  • EPYC 7573X 32 Core (100-000000506)
  • EPYC 7473X 24 Core (100-000000507)
  • EPYC 7373X 16 Core (100-000000508)

AMD EPYC 7773Xは、64コア、128スレッドのフラッグシップモデルで、最大TDPは280Wです。

クロックはベース2.2GHz、ブースト3.5GHzを維持し、キャッシュ量は768MBに増加する予定です。

これは、標準の256MBのL3キャッシュを含むため、実質的に512MBのL3 SRAMを搭載し、各Zen 3 CCDは64MBのL3キャッシュを搭載することになる。

これは、既存のEPYC Milan CPUの3倍という驚異的な増加です。EPYC 7773Xの価格は8800ドルで、EPYC 7763の希望小売価格より1090ドル高く、前モデルより12%高価になっている。

2つ目のモデルは、32コア64スレッドでTDPが280Wの「EPYC 7573X」。

ベースクロックは2.8GHzを維持し、ブーストクロックは最大3.6GHzとされている。総キャッシュはこのSKUも768MBとなっている。

32コアを実現するには8CCDでなくても4CCDのSKUでも可能だが、768MBにするには倍のスタックキャッシュが必要と考えると、AMDにとってはあまり経済的な選択肢ではないようで、そのためコア数の少ないSKUでもフル8CCDチップを採用している可能性がある。

7573Xの価格は5590ドルで、EPYC 75F3の米国価格4860ドルより15%高い。

24コア48スレッドのEPYC 7473Xはベースクロック2.8GHz、ブーストクロック3.7GHzでTDP 240W、16コア32スレッドのEPYC 7373Xはベースクロック3.05GHz、ブーストクロック3.8GHzでTDP 240W、キャッシュ768MBで構成され、それぞれの特徴を生かした製品となっています。

両チップの価格はそれぞれ3900ドル、4185ドルで、Non-Xに比べ34(2900ドル 74F3)、267(1565ドル 73F3)%高価になった。

AMD EPYC Milan-X 7003X サーバーCPU(暫定)仕様:

CPU名 コア数 /
スレッド数
ベース
クロック
ブースト
クロック
LLC
(3D SRAM)
L3 キャッシュ
(V-Cache +
L3 キャッシュ)
L2 キャッシュ TDP 価格
(ShopBLT)
希望小売価格
AMD EPYC 7773X 64 / 128 2.2 GHz 3.500 GHz Yes (64 MB per CCD) 512 + 256 MB 32 MB 280W (cTDP
225W Down /
280W Up)
$9609.36 US $8800 US
AMD EPYC 7763 64 / 128 2.45 GHz 3.500 GHz N/A 256 MB 32 MB 280W (cTDP
225W Down /
280W Up)
$8616.41 US $7890 US
AMD EPYC 7573X 32 / 64 2.80 GHz 3.600 GHz Yes (64 MB per CCD) 512 + 256 MB 32 MB 280W (cTDP
225W Down /
280W Up)
$6107.88 US $5590 US
AMD EPYC 75F3 32 / 64 2.95GHz 4.000 GHz N/A 256 MB 32 MB 225W (cTDP
225W Down /
240W Up)
$5312.39 US $4860 US
AMD EPYC 7473X 24 / 48 2.80 GHz 3.700 GHz Yes (64 MB per CCD) 512 + 256 MB 12 MB 240W (cTDP
190W Down /
250W Up)
$4290.23 US $3900 US
AMD EPYC 74F3 24 / 48 3.20 GHz 4.000 GHz N/A 128 MB 12 MB 200W (cTDP
165W Down /
200W Up)
$3197.87 US $2900 US
AMD EPYC 7373X 16 / 32 3.05 GHz 3.800 GHz Yes (64 MB per CCD) 512 + 256 MB 8 MB 240W (cTDP
190W Down /
250W Up)
$5137.38 US $4185 US
AMD EPYC 73F3 16 / 32 3.50 GHz 4.000 GHz N/A 128 MB 8 MB 190W (cTDP
165W Down /
200W Up)
$3874.10 US $1565 US

性能面では、Milan-Xを使用したRTL検証において、標準のMilan CPUに比べて66%の性能向上を実現したことをAMDは示しています。

ライブデモでは、Synopsys VCSの機能検証テストが、Milan-X 16コアSKUによって、X以外の16コアSKUよりもはるかに速く完了したことが紹介されています。

また、Milan-Xのレイテンシとバンド幅のベンチマークを確認したところ、このような大容量キャッシュ設計のチップには、HPCセグメントで実際に使用例があることが分かった。

その結果、1チップあたり約1GBのキャッシュを利用するために、わずかな価格差を喜んで支払う顧客が大勢いることでしょう。このラインナップは、明日3月21日に発売される予定です。

ソース:wccftech – AMD EPYC 7003X Milan-X CPU Lineup Specs & Prices Leaked: Flagship EPYC 7773X $1000 US More Expensive Than EPYC 7763, 21st March Launch

 

 

 

解説:

3D V-Cache搭載EPYCの価格が発表。

これがAMDがデスクトップに力を入れない理由

64コア128スレッドのモデルで8800ドルですから、本日の為替レートでそのまま換算すると約1ドル119円となり1,047,200円となります。

まあつまりThreadripperの最上位モデルと比較しても2倍以上の価格で売れるわけで、これではデスクトップに力を入れる意味がありません。

16コア32スレッドの5950X相当のモデルは4185ドルですから、498,015円です。

5950Xの初期価格の約5倍と言うことになります。

まっとうな経営判断が出来る経営者ならどちらを選ぶかは明らかでしょう。

このクラスになるとシステム一括納入になりますから、さらにここから付加価値を付けて、サーバー用のシステムインテグレーターも儲かる(食わせていける)と言うことになります。

食わせていければ、次からも期待されて・・・となります。

 

自作はあまり金を稼ぐのに有用なスキルではない

自作erの中には周辺の知り合い・友人などに名前を売ってブイブイ言わせている人もいると思いますが、実はあまり自作スキルと言うのはそれだけでは役に立たないススキルです。

どちらかと言うと、自分の自作スキルにお金を払ってくれる人を見つける営業のスキルの方が大事で、自作スキルそのものはお金を稼ぐ上では有用なものではないです。

世の中で沢山お金を落としてくれるのは企業で、企業向けの製品はクライアントはPCとしては面白みのないビジネス向けクライアントモデルか、一台に高額な金を払い、大量の高性能PCが納入されるのはサーバーの世界と言うことになります。

ここは、dellやHPなどと言った大企業がしのぎを削っており、個人でブイブイ言わせている程度の自作erの出番はありません。

このクラスになると保証や部品の供給、用途に応じソフトも含めた安定性が必須なので、個人で対応できるものではないです。

Youtubeなどの情報発信にしても同じ程度の情報が発信できる人は数が多く飽和しているといってよいです。

大部分の人は広告費も付けられずに「好きだから」だけで続けているのが実情ではないかと思います。

自作と言うスキル「だけ」では差がつかないので、他のスキルと組み合わせる必要があります。

 

こう言った中途半端な人たちと言うのはお金回りがあまり良くありません。

一般個人向け市場と言うのは自分に何が必要なのかすらもわからない人たちの集まりなので、用途に合わないものを間違って買ってしまう人も少なくありません。

そうした弱い消費者である個人向けゲーミングPCの市場に向けて製品を出しても経営的にはあまり意味が無いということです。

自作市場の唯一のメリットはニッチだが、アーリーアダプターが多く存在して、それなりの情報発信力を持った人が評価の定まっていない初期製品の評判を広げてくれるということくらいでしょう。

AMDはRyzen・PEYCと言うブランドを得て評価を回復させることができたので、あまり自作PC市場に力を入れるメリットと言うものは無くなったということになります。

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