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屋久島の霧に包まれた山奥には樹齢1000年を超える「屋久杉」が数多く自生している。約10年前,その巨木の切り株から採取した770年代半ばの年輪の分析から奇妙な事実が判明した。その年輪には,大気圏内での核爆発実験が盛んに行われていた20世紀半ばの年輪に見られるような放射性炭素の急増が認められ…