もっと詳しく

<p>高松塚古墳 極彩色の壁画発見から50年 壁画描かれた石材が劣化 | NHKニュース</p><p>高松塚古墳 極彩色の壁画発見から50年 壁画描かれた石材が劣化 #nhk_news</p><p>【NHK】奈良県明日香村の高松塚古墳で極彩色の壁画が見つかって21日でちょうど50年です。かびなどで劣化した壁画の修復が進む一方で…</p><p>高松塚古墳の石室は、南北の長さが2メートル60センチ余り、東西の幅が1メートル余り、そして高さは1メートル10センチ余りと狭く、内部はしっくいなどで白く塗られていました。 東の壁には人物群像や方角の守り神の青龍、西の壁にも人物群像や白虎、北の壁には玄武が描かれていました。 このうち、西壁の女子群像は、赤や青、黄色の色鮮やかな衣服を身に着け、「飛鳥美人」と呼ばれて広く親しまれてきました。 こうした壁画は、岩を砕いて作る顔料で描かれています。 血の色にも似た「朱」や青緑色の「緑青」などは、今の日本画などでも用いられる顔料で、蛍光X線分析という技術で、高松塚古墳の壁画にも使われたことが分かっていました。 しかし、黄色や赤などの中には何を使ったのかはっきりしない“謎の絵の具”もあり、研究者を悩ませてきました。 また、人物や東の壁に描かれた「青龍」などの青く見える部分には、アフガニスタンでとれる宝石ラピスラズリを砕いた顔料が使われた可能性を示す研究もありました。 このため、東京文化財研究所など国立文化財機構の研究グループは、新たに開発され、物質の特定につながる小型の「X線回折分析装置」などを用いた調査を来年度実施することになりました。 文化庁は「これまで分からなかった壁画の謎に調査の手が及ぶことになる」としています。</p>