現地時間3月19日、2022年FIA F2第1戦サクヒールの決勝レース1がバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されリチャード・フェルシュフォーがトップチェッカーを受けた。自身、そしてトライデントにとって記念すべき初優勝をもたらした。2位と3位はレッドブル育成ドライバーのふたり、ユアン・ダルバラ(プレマ・レーシング)、リアム・ローソン(カーリン)が獲得している。
2番グリッドからスタートしたフェルシュフォーは、スタートでホールショットを奪いトップに浮上。セーフティカーが入る展開となるもポジションを守り切り初陣を制した。
レース後のインタビューでフェルシュフォーは「キーポイントはスタートだったと思うし、実際に良いスタートを切れてよかった。ターン1でリードしたが、後続がかなりプッシュしていたので順位を守りつつタイヤを温存しなければならなかった。セーフティカー後は幸いにも1.2秒のマージンができたので、それ以降は普段どおりの走りでなんとかなったよ」とコメント。
「スペシャルで新たなスポンサーにも心から感謝している。17のパートナーがいて、オフシーズンの間からハードワークをこなしてきたんだ。それが今日の勝利をより誇らしいものにしているよ」
またF3では数多くの勝利を記録してきたトライデントだが、FIA F2におけるチーム初勝利は大きな意味があるのではないか、との質問に「もちろんだ。ファクトリーへ行くたびにF3の優勝トロフィーを目にするけれど、FIA F2のそれはなかった。そこへついに(優勝とトロフィーを)加えられるんだね」と一入の喜びを語っている。
4番手スタートから2位表彰台を獲得したダルバラは「ポジティブなことがたくさんあった。今年の初レースで2位は、いいスタートが切れたと言える」と語るも悔しさを滲ませる。
「優勝を狙えるペースがあったから、本音は少し複雑だよ。あいにくバーチャルセーフティカーが導入された時にリスタートのタイミングを誤り、ストレートでブレーキングしなければならなかったんだ。その結果、ラルフ(・ボシュング/カンポス・レーシング)と2、3周激しくやり合うことになってしまった。最終的には良いスタートが切れたし収穫も多かったよ。明日は多くのポイントを獲得できるレースだから、今日の反省を活かして明日に向けて改善していきたいと思う」
タイヤの保ちについて聞かれると「正直なところ、それほど長くは保たないと思う。テストを見るに、レース全体の平均ラップタイムは3から4秒遅くなると見ている。タイムボードを見て自分たちのタイムにとても驚いた。オプションタイヤはレースで持ち堪えてくれたから、これはポジティブなことだと思う。けれど今夜は多くのことを検討するので、明日のレースで何が最適なのかを見極めるよ」とコメントしている。
5番グリッドからふたつ順位を上げて3位フィニッシュしたローソンは「すごく、すごくタフなレースだったよ。スタート直後、悪くないスタートだと思ったがラルフが僕たちを抜いて行き2番手に上がったんだ。僕はターン1で大きくはらんだが4番手に上がったのでまずまずのスタートだっと思う」と振り返った。
「そのあとは後続のフェリペ(・ドルゴヴィッチ/MPモータースポーツ)がレース中ずっと速かったので、彼がペースダウンするのを待っていたんだが、それが無くてつねにディフェンスすることになったんだよ。僕はターン1で大きなロックアップをしてしまい振動も大きく、残りの周回を守れる状態には無いと思っていた。それでもこの波乱万丈なレースでポイントを獲得できてハッピーさ」
続くフィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間3月21日の19時40分からスタートを迎える。