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<p>春に感じやすいストレスは血管病を誘発する? 解消の近道とは</p><p><ストレスの症状と解消方法> 3月から4月は、生活の変化や気象の急激でストレスがたまりやすい時季です。ストレスは身体の不調、とくに「血管病」を誘発する大きな要因にもなるとか。 ストレスによって現れる症状や、解消の近道について、詳しい話を伺ってみました。</p><p>3月から4月は、生活の変化や気象の急激でストレスがたまりやすい時季です。ストレスは身体の不調、とくに「血管病」を誘発する大きな要因にもなるとのこと。ストレス解消方法とあわせて、詳しい話を伺ってみました。</p><p>日を追うごとに日差しが強まって気温が上昇し、春が間近に感じられる気候になりました。けれど3月から4月にかけては、学生・生徒にとっても社会人にとっても生活に大きな変化が訪れ、気象の急激な変化も加わってストレスがたまりやすい時季でもあるのです。 ストレスはメンタル(心)ばかりでなく身体の不調、とくに「血管病」を誘発する大きな要因とされています。 注意するべきストレスによる主な不調と、それぞれのタイプに合ったストレス解消法について、横浜鶴見リハビリテーション病院(横浜市鶴見区)の吉田勝明院長に伺いました。 不安感から引きこもり、PTSDも 春は勤め先での人事異動や転勤、卒業から新入学に伴う引っ越しなど、生活環境の変化が集中する時季です。さらに気温や気圧、湿度、天気も日々変わりやすく花粉や黄砂の飛散もあり、気がつかないうちにメンタルと身体に大きな負担がかかっているそうです。 「生活環境の変化には不安や心配が伴います。さらに一昨年から新型コロナウイルス感染症が終息の兆しをみせず、ストレスの大きな要因となっている状況が続いています。 ストレスによる心理面の変化として不安、いらいら、落ち込み、不眠や怒りなどが挙げられます。それによって暴飲暴食や喫煙量の増加、暴言暴力の多発などが起き、生活の乱れにつながっていきます。 もともと春は環境の変化が原因となるうつ病の発生が多い季節ですが、コロナ感染予防の手洗い励行や消毒の励行が一種の神経症である『不潔恐怖症』や、テレワークや休校措置の拡大による『引きこもり』といった、メンタルの不調が増加しているのです」(吉田院長) メンタルの不調は不安障害やパニック障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)といった精神疾患につながるだけでなく、身体疾患にも直結する可能性があるそうです。 ストレスは心筋梗塞や脳卒中の原因にも 「ストレスによる身体面の変化として、疲労や肩こり、目の疲れ、頭痛などが生じます。ストレス状態が長期化すると、自律神経やホルモンをつくり分泌する器官や腺の集まりである内分泌系に異常を生じさせ、身体の安定状態が保てなくなってしまいます」(吉田先生) また、ストレスによって心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まるといいます。 ストレスが血管に与える悪影響として、血圧・血糖値の上昇、コレステロールなどの血中脂質の異常が起こりやすくなります。血液中の赤血球が増加して血栓ができやすくなったりもします。血栓は心筋梗塞や脳卒中の原因になるので注意が必要です」(吉田先生) 脈拍の減少と血圧の低下には、目を軽く閉じて何回か深呼吸をするのが効果的だといいます。 「大きく息を吸い込み、吸った3倍くらいの時間をかけながらゆっくり息を吐き出します。椅子にゆったり座り、上半身の力を抜いて行うことが大切です。一時的ですが、リラックスすることで血圧などを下げる効果があるでしょう」(吉田院長) ストレス解消の近道は? 長期的な解決のためには、精神や身体そのものの疾患の大きな原因となるストレスをできるだけ解消することが大切です。そのためには、まず「自分のタイプを知り、それに合わせた解消法を見つけること」が必要だそうです。 「ストレスによる不安の原因は“自分でもよくわからないもやもやした感情”です。この“もやもや”をため込んだままにしておくと、いつか“爆発”し、精神や身体の疾患が引き起こされてしまいます。 感情の爆発を予防するためには、自分の気持ちを書き出してみて整理する『アウトプット』が効果的です。それによってストレスの原因が見出せれば、自分に合った解消法を見つける大きな手立てにもなります」(吉田院長) 自分がどんなタイプの人間か把握しておくことも重要です。</p>