「やまびこ」の乗客ら78人にけがはなかったが、約4時間にわたり車内に取り残された。5号車に乗車していた仙台市に住む会社役員、駿河克亘(かつのぶ)さん(47)は「新幹線が宙に浮いた。死ぬかと思った」と語り、脱線時の衝撃を振り返った。
駿河さんによると、午後11時半過ぎに携帯電話の緊急地震速報のアラームが鳴った直後、車両は急停車した。ガタガタと揺れながら減速していく車両。突然、下から突き上げるような大きな揺れを感じた。座席の駿河さんの体が浮き、横に飛ばされた。荷物棚からはスーツケースが落ちていたが、混乱の中で落下に気付かなかった。
駿河さんはデッキに移動しようとしたものの、倒れ込んでしまいそうなほどの揺れで、歩くこともできない。「高架のコンクリートが崩れて、新幹線が地上に落ちるんじゃないか」。駿河さんは死の恐怖を感じたという。
揺れが収まっても、4時間にわたって車内に閉じ込められた。隣の6号車は斜めに傾いていた。車内は薄暗く、暖房が消えてしまったため徐々に寒さが強まった。飲み物もなく、トイレの水も流せない。急停車から3時間以上たった後、防寒用のアルミのブランケットと使い捨てカイロが配られた。
17日未明。駿河さんら乗客はやっと車両を離れ、線路脇を仙台方面に向かって1列になって歩いた。スロープがある場所まで、1キロほどの道のりだったが、足場も視界も悪く、スーツケースを引っ張りながらの退避は30分ほどかかった。スロープを下りてバスに乗り、仙台駅に着いた時は既に朝だった。タクシー乗り場には長蛇の列ができ、自宅にたどりついたのは午前9時ごろ。駿河さんは「一睡もできていない。本当に疲れた」と話した。
東京から「やまびこ」に乗り仙台へ向かっていた福島市の会社員、菅野晃伸さん(37)も、下から激しく突き上げられるような衝撃を4~5回感じたといい、「新幹線がジャンプしたようだった」と振り返った。【竹内麻子、深津誠】
毎日新聞 2022/3/17 18:16(最終更新 3/17 21:20) 944文字
https://mainichi.jp/articles/20220317/k00/00m/040/285000c?cx_testId=121&cx_testVariant=cx_2&cx_artPos=0#cxrecs_s
引用元: ・暖房消え、飲み物なく、トイレ流せず 脱線新幹線から脱出の乗客 [蚤の市★]
あの地震でよくこれで済んだ、新幹線の安全対策はすごいね、というのがまずくるからな。
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