DG2-512ディスクリートGPUを搭載した「DG2MB」と呼ばれる謎のIntel製品がArkデータベースで公開された。
Intel DG2MBマザーボードはDG2-512ディスクリートGPUのリファレンステストプラットフォームとなる
Igor’s Lab の Igor Wallossek 氏によって発見された DG2MB マザーボードは、非常に珍しい製品で、「グラフィックス」製品カテゴリに記載されていますが、それ以上のものです。
スペックによると、DG2MBはDG2 Discrete GPUを利用し、リファレンステストプラットフォーム(マザーボード)に搭載されているのが特徴だ。
IntelのDG2MBの主な特徴として、1001ファブプロセスを採用していることが挙げられますが、正確な詳細が分からないため、これは何でもありの話です。
クロックは4.000GHzで、ディスクリートGPUではあり得ないが、これはマザーボード上のGPUではなくCPUのクロックである可能性がある。
また、キャッシュは16MBで、これはL2キャッシュの量なので、CPUではなくGPU用と思われる。
さらに興味深いのは、Intel DG2MBのTDPが200Wと記載されていることです。200Wを超えるTDPのDG2-512 GPUがいくつか登場するので、このテストプラットフォームは、このチップのバリエーションを利用していると思われる。
Igor氏によれば、ディスクリートGPUはBGA2660のバリエーションとして記載されており、同じパッケージサイズがDG2-512の「SOC1」GPUで採用されているという。
このプラットフォームが、モバイル向けかデスクトップ向けのディスクリートバリアントをテストするために設計されているかどうかはわからないが、最大消費電力が200Wに制限されているモバイル向けオプションを検証するために設計されている可能性が高いと言える。
これは、必ずしもIntelがモバイル向けディスクリートGPUを200Wで動作させることを意味するのではなく、そのような状況下で、理論上の最大限界はどの程度に達するかを推定するものである。
Intelは、今月末にノートPC向けの最初のArc Alchemist Discrete GPUを発表する予定だが、より小型のDG2-128「SOC2」ダイをベースにする可能性がある。
最高性能の構成は、デスクトップ向けモデルとともに、現在2022年第2四半期に予定されているので、今後数週間のうちにさらなる詳細が発表されるものと思われます。
解説:
いよいよ発売間近か?IntelのHPにもDG2の記述が登場
2019年ころからその存在が明かされ、Intelの主力製品の一つになると言われてきた単体高性能GPUのARC Alchemistの記述がIntelの製品データベースに登場したようです。
TDPは200Wとされており、リファレンスモデルの一つではないかとされています。
もはやAlchemistに対して書くことは何もないのですが、これ以上遅れることは無いと思います。
トップモデルはRTX3070Ti程度の性能と言われていますが、今からこの程度の性能のGPUが出てもあまり衝撃は大きくなく、市場は普通にIntel製品のそこそこの性能のモデルとして受け入れると思います。
話題に上った当初すぐに出ていればそれなりの衝撃だったと思いますが、今となってはもはや普通のミドルレンジとしか言いようのない性能です。
今後nVidiaはRTX4000シリーズ、AMDはRadeon7000シリーズを投入してきますので、遅すぎるとは思いますが、Intelが次のステップに上るための礎としてはそれなりの製品にはなるのではないかと思います。
半年前と違ってGPUの価格もかなり下がり始めていますので、そう言う意味でもあまりありがたみの無い製品だと思います。
この状況でよいと思えることはマイナーではなくゲーマーが入手できる可能性が高いことですね。
RTX3000のようにSteamの使用率で悲惨なレベルにはならないでしょう。
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