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小学生の時に挿絵入りの児童書で読んだ「イワンのばか」がロシアを代表する大文豪の小品と知ったのは恥ずかしながら大人になってからで、手に取った文庫は第1刷が昭和7年とあった。いかに長く読み継がれてきたか、そして今、不安な国際情勢の中で読み返した。全編に通じるのは人間の正直な行いと勤労が…