2022年1月に開催された東京オートサロン、三菱ブースで注目を集めた『K-EVコンセプト Xスタイル』。2022年に販売を目指している軽自動車規格のEVだ。
そしてさらにもうひとつ、2021年5月に復活が明言された三菱ラリーアート、その新生ラリーアートの具体的なイメージを伝えるコンセプトカー。
東京オートサロン三菱ブースの注目車をご紹介!
※本稿は2022年1月のものです
文/ベストカー編集部、写真/MITSUBISHI、ベストカー編集部、撮影/平野 学、西尾タクト
初出:『ベストカー』2022年2月26日号
■新しいラリーアートの可能性を表現したヴィジョン ラリーアート コンセプト
三菱自動車ブースでは環境に配慮しながらアクティブなカーライフが楽しめるコンセプトカーやカスタムカーを公開。そのなかでも注目を集めたのが「ラリーアート」の復活と「軽EV」だ。
「ラリーアート」は三菱がモータスポーツ活動を通じて、三菱車の競技用パーツやカスタマイズに磨きをかけてきたブランド。2009年に活動を停止していたのだが、三菱は昨年5月にラリーアートブランドの復活を明言。
タイではトライトンとパジェロスポーツのラリーアート仕様を展開しているが、国内での新生ラリーアートのイメージを伝えるコンセプトカーがオートサロンに登場。それが「ヴィジョン ラリーアート コンセプト」だ。
新型アウトランダーPHEVがベースで、そのスタイルは22インチの大径タイヤを収める大きく張り出したオーバーフェンダーをはじめとしたエアロパーツが大迫力。
動力性能は公表されていないが、「強力なモータートルクに見合った制動性能を発揮する大径ブレーキディスクと対向6ポットキャリパーを採用」との広報資料からハイパフォーマンスモデルであることがうかがえ、まさにアウトランダーのエボ仕様といえる。
このヴィジョン ラリーアート コンセプトはコンセプトカーのため具体的な市販予定はないが、今回の公開で三菱が反響を確かめたいと考えていることは確か。
ラリーアートはまず今年3月にパーツ販売で国内復活をする予定で、オートサロンではそのパーツ装着車としてアウトランダーとエクリプスクロスの「ラリーアートスタイル」を展示。これに続く、ラリーアートコンプリートカーの誕生を期待したいところだ。
■待望の軽規格電気自動車 K-EVコンセプト Xスタイル
そしてもう一台、目玉となったのが軽EVの「K-EVコンセプト Xスタイル」。2022年度初頭の発売を予定している新型車のコンセプトカーが披露された。
ベースは軽ハイトワゴンのeKクロス。これについて三菱ブースで報道陣の取材に応じた三菱の加藤隆雄社長は「意図をもったもので、EVは特別なクルマではないというメッセージを込めて、普通のガソリン車と同じような形にしました」とコメント。
ガソリン車のeKクロスはFFベースのレイアウトを採用するわけだが、この軽EVはフロア下にバッテリーを、フロントにモーターを搭載した前輪駆動となる。ちなみに一充電走行距離は、i-MiEVの164km(JC08モード)を超える距離を想定した開発をしているという。
価格については未定だが、国や各自治体の補助金を適用した実質価格で200万円程度の見込みであることを昨年8月に三菱は公表している。
そのほか、今回のオートサロンでは、軽商用EVのミニキャブ・ミーブのアウトドア仕様、そして新型アウトランダーPHEVやデリカD:5に純正パーツやアフターパーツを装着したカスタムカーなども展示された。
■そのほかこんなカスタムカーも展示
●デリカD:5 Tough by Tough…アフターパーツメーカーの多彩なパーツとラリーアートアクセサリーを装着してタフさをより一層高めたオフロード仕様。
●アウトランダー ワイルドアドベンチャースタイル…純正アクセサリーと老舗アウトドアブランドのogawaとのコラボカスタム。
●ミニキャブ・ミーブ B-レジャースタイル…EVならではの給電機能を活用してソロキャンプなどを楽しめる仕様。
【画像ギャラリー】復活の三菱ラリーアート、そして軽規格EV!! 東京オートサロン2022 三菱ブースは日の出の勢い!?(18枚)画像ギャラリー投稿 今年の三菱は実に面白そうだ!!! 新型軽EV&新生ラリーアートを東京オートサロンで披露 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。