もっと詳しく

<p>EDは命に関わる病気の“サイン”かも!? | NHKニュース</p><p>若い人にも珍しくないというED=勃起障害 「大丈夫なときもあるし…」 「あまり困らないし…」 深刻に考えずに放置していませんか? 深刻な病気の“サイン”ということも… 世界各国の医療機関で使用されている質問票もありますので、ぜひチェックしてください</p><p>【NHK】若い人にも珍しくないED=勃起障害、疲れやストレスのせいと放置していませんか?体の異変に目を向ける必要がありそうです。</p><p>「心筋梗塞の一歩手前という診断は、本当に寝耳に水でした。体の不調がEDの形で現れるとは全く考えていなかったので、ED治療のために受診して、なぜこんな結果が出るんだろうと。ちゃんと体はいたわらなければならないと、本当に痛感しました」 EDは命に関わる病気の“サイン”の可能性 辻村教授は、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を見つける重要なサインになり得るため、きちんと受診することが大切だと指摘します。 辻村教授 「EDを自覚しても、歳のせいであるとか、たまたま体調がすぐれないとか、ストレスが多くてとか、そんなふうにして流してしまう方が圧倒的に多いです。皆さんがEDを病気としてあまり重要視しない最大の理由は、命に別状がないことだと思います。日常生活に困らないから別にいいか、と治療を受けない。しかし、そうやって放っておくことで、本来ならば前もって予防できたかもしれない心筋梗塞・脳梗塞・血管病などが起こってくる。これはまさに命に直結します。EDを発症したことで、そういった命の危険を回避する1つのきっかけになったかもしれないのに、そこを見逃してしまっているんです」 EDは体の異常をいち早く知らせている 「EDをきっかけに心筋梗塞や脳梗塞による命の危険を回避できるかもしれない」とは、どういうことでしょうか。 EDは男性器に「十分な血液」が送られないことで起きます。 その原因には、精神的なもの、身体的なもの、その両方が混ざったもの(混合型)があり、東邦大学医学部の白井將文名誉教授の調査によると「身体的なもの」と「混合型」を合わせると、およそ87%に上ります。つまり、EDを発症した多くのケースでは、実は、精神的な原因だけでなく、動脈硬化など「体に何らかの異常」が隠れている可能性があるのです。 動脈硬化が起きると正常な場合と比べて血管が狭くなるため、血液を十分に送り込めなくなります。辻村教授によると、動脈硬化は体の部位によって個人差があるものの全身の血管で起こり得て、男性器の動脈で起きると「ED」、心臓だと「心筋梗塞」、頭部だと「脳梗塞」につながる可能性があるといいます。 また辻村教授によると、男性器の動脈は心臓や頭部の動脈より細いため、動脈硬化によって血管が狭くなると早い段階からEDの症状が現れやすいと考えられており、仮に動脈硬化によってEDを発症した場合は、心臓や頭部でも動脈硬化が始まっているおそれがある、だから、後に心筋梗塞や脳梗塞を発症するかもしれない“サイン”と見ることができる、というのです。 辻村教授 「心臓の血管が今どうなってるか、自覚症状はありません。もちろん心筋梗塞を起こしたら痛くて苦しいのでわかりますが、それでは時すでに遅しに近いです。その前に自分で異変に気付くものは、ほぼありません。ただ、EDは自分で気付きます。EDを発症している人は血管が障害を受けている可能性が十分考えられるので、心筋梗塞や脳梗塞の“自覚できるサイン”としてはいちばん明確だと思います」 さまざまな病気の“サイン”かも 辻村教授によると、EDを発症している人は、心臓の血管の病気、前立腺の病気、慢性腎臓病、男性ホルモンの低下、糖尿病、高血圧、動脈硬化、高脂血症、うつ症状、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな病気を併発している可能性があるということです。 中でも動脈硬化は生活習慣病によって起きやすく、肥満の人だけでなくやせている人でも注意が必要だということです。</p>