WEC開幕前テスト“プロローグ”中にクラッシュを喫したチーム・プロジェクト1は、第1戦セブリング1000マイルレースの出場に向け、マシンを修復中だ。チームは、すでに第1戦の出場見送りを表明しているGRレーシングからポルシェ911 RSR-19のシャシーを借り受け、シャシー交換作業に臨んでいる。
ドイツ籍でLMGTEアマクラスに参戦するチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェはテスト中、ブレンダン・アイリーブがLMP2車両と接触した後、ターン1のウォールにヒット。損傷はシャシーにまで及んでいた。
3月16日からレースウイークの走行が始まる第1戦へ出場することが安全ではないと判明した後、チーム・プロジェクト1はセブリングでのレースに出場しないGRレーシングに対し、リクエストを送った。
チームオーナー兼ドライバーのマイケル・ウェインライトが、ウクライナでの戦争によってもたらされたビジネスコミットメントに集中するためヨーロッパに留まることによりセブリングをスキップするGRレーシングだが、その決定以前に86号車ポルシェ911 RSR-19はWECのコンテナに載せられており、車両はすぐに利用可能な状態でセブリングにあった。
「新たなシャシーがあり、現在それを組み立て、最終チェックをしている」とチーム・プロジェクト1の代表であるアクセル・ファンケは語っている。
「車検を受けるために懸命に作業中であり、レースウイークをスタートできる予定だ」
「マイケル・ウェインライトはとても親切だった。我々はリクエストを送ったが、我々はポルシェ・ファミリーであるし、できる限り互いに助け合っている」
「この場で、我々はクルマを手にすることができた。今年最初のスタートできることになり、皆ほんとうに喜んでいる」