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「ああ見えて、一歩くんの近くにちゃんといてやりたいのよ、きっと」 乳液を塗り終えたらしいあけみが鏡越しに見るが、世之介はすでに目を閉じている。 「……ねえ、ちょっと世之介から一歩くんと話してみたら?」 「話すって何を?」 世之介は目を閉じたままである。 「だから将来のこととか? まさか…