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 家族や少人数のグループで旅の思い出を向かい合わせにならずに共有し、ともに楽しむプロジェクターを試用してみたのでレビューする。バスマガジンの記事なのでバス旅を想定したが、もちろんバス旅に限らずどこへでも持っていけるプロジェクターなので活用方法をライフスタイルに合わせて考えていただきたい。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)


消費できるところから経済を回す!

 なかなか先が見えない自粛モードなので旅行もなかなか行きにくいかもしれないが、せめて家族や少人数のグループでなら対策をしたうえでプチ旅に出かけるのは悪いこととは言えない。

熱海シーサイドスパ&リゾートに宿泊

 そろそろできる消費活動はしないと交通機関もリゾート地もまずい状況であることだけは確かだ。大都市を抱える鉄道事業者でさえ赤字試算をはじいているのに、バス事業者に至っては仕方がない状況とはいえ、ひとたまりもないのは容易に察しが付く。

 温泉やリゾート地については、さんざんテレビや新聞で報道されている通りだ。不要不急の外出は自粛するという趣旨を否定する気は毛頭ないしその通りだが、もう自粛が我慢できない状態であれば、それは精神衛生上よろしくない。

明るい部屋でも見えるしAndroid内蔵なので単体でSNSを起動できる

 であるならば、もはや不要不急とは言えないだろう。感染対策を実施したうえで家族や少人数グループでちょっとお出かけするのはアリだと考える。

 観光地ではめいめいがそれぞれの「映える」写真を撮影してSNSにアップロードしたり、記念写真は後で個別に送ったりするのだろうが、宿に戻り酒を酌み交わして大宴会をするわけにもいかないので、静かに食事を済ませてから適当な壁に向けてプロジェクターで投影を開始する。

スマホ型プロジェクター「カベーニ」

 ホームワーキングマザーが販売する「UENO=mono」ブランドのスマホ型プロジェクター「カベーニ」は、スマホとほぼ同じ大きさの小型プロジェクターだ。

 電源はUSBから給電できるので専用ACアダプターは必要はなく、スマホ充電器を流用するか手持ちのモバイルバッテリーから給電する。(電源ケーブルだけは付属を持参)

カベーニPRO(左)もカベーニ(右)もモバイルバッテリーで駆動可能

 投影する元画像や動画はスマホに保存したものでもいいし、PCからでも構わない。本機にはAndroidOSが内蔵されているので、動画配信サイトやSNSにアップロード済みのものであれば、本機単体で動作するのでもはやスマホすら不要だ。

SNSを利用すれば全員の作品がサクッと!

 前述のようにAndroidOSを内蔵しているので、仲間が共通で使用するSNSであれば、本機単体でみんながアップロードした写真や映像を大画面で投影することが可能だ。

撮影した写真を天井に斜めに投影しても自動補正される

 ホテルのWiFiに接続すればオンラインで楽しめ、細かいことを言えばキリがないが、全員が投影されている方向を向くので車座にならず、対面せずに楽しめるメリットがある。

 ところで文字の入力やタップ操作はどうするのかというと、Bluetooth内蔵なのでワイヤレスキーボードを接続することも可能だが、せっかくポケットに入る大きさのプロジェクターにキーボードを持ち運ぶのは野暮な気もする。

初島で撮影した富士山も迫力の大画面投影

 そこで専用のアプリをスマホにインストールして本機と接続すれば、スマホがリモコン兼キーボード・マウスパッドに早変わりするので、本機AndroidOSの初期設定やSNSのアカウント入力、ブラウジングはスマホを利用すると良い。

PRO版はちょっと本格的

 もう一つの小型プロジェクター「カベーニPRO」は、持ち運ぶことはできるがどちらかというとビジネス向けだろうか。カバンに入る大きさだがポケットというほどコンパクトではない。

左が「カベーニPRO」で右が「カベーニ」

 ただしPROバージョンはプロジェクター自体の性能が高いので、さらに明るい投影を実現し処理能力も高い。その性能ゆえに自前のプロジェクターとPCでプレゼンテーションするという技も使える。いずれのプロジェクターも斜め方向に投影した際のゆがみを自動的に補正する。

バス趣味的使い方?

 バスファン的には、いわゆるヲタ席(かぶりつきの最前列席)で収録した前方動画をほぼ等倍で鑑賞しながら、運転士のハンドルさばきを研究したり臨場感を楽しんだり、何ならベッドに横になり天井に投影して寝落ちということも可能だ。

現地で収録したVLOGも再生できるので確認作業が楽になる

 自宅で大画面モニターがあればそれを使えばいいだけの話だが、ない場合の迫力画面を実現したり、天井投影で寝ながら鑑賞はプロジェクターの特権だ。バスの動画や旅の写真を見ながらいい夢を見ていただきたい!!

投稿 スマホ型プロジェクターを持ってバス旅!! プラスアルファの楽しみを携帯する自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。