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ダックス125世界初公開! 新型スーパーカブ110がディスク&キャストに進化! ホンダがサイクルショー出展概要を発表

 3月19日から始まる大阪モーターサイクルショーに先駆け、ホンダが出展概要を発表した。そこに、かねてから当Webで取り上げてきた新型ダックス125や新型スーパーカブ110が市販予定車として出展されることがアナウンスされ、初めて実物の写真が公開された。

 ここでは、サイクルショーの概要と公開されたダックス125およびスーパーカブ110の実物写真を元にその内容を改めて解説したい。

文/ベストカーWeb編集部、写真/HONDA

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車名はダックス125で確定! 質感高い鋼板プレスフレーム採用に感激

 1970年代のレジャーバイクブームで親しまれたダックスが、125ccのエンジンを搭載してついに復活することが確定した。大阪モーターサイクルショーを前に公開された写真に映し出されたスタイルは紛れもなく胴長スタイルのダックス。排気量を125ccに拡大してして復活する。

 新型ダックス125の概要を改めておさらいすると、最大の見せ場はスチール製鋼板プレスフレームの採用。オリジナルのダックスが採用したフレーム製法で、樹脂カバーでは出せない質感を重視して新型でも採用されたのだろう。また、ダックスならでのT字型バックボーンフレームを成立させるためにもプレスにする必要があったと推測される。

 エンジンは、左ハンドルにクラッチレバーがないことから遠心クラッチ採用とみて間違いない。エンジンの外観から、令和2年排ガス規制に対応したモンキー125やスーパーカブC125と同じ系統で、変速機まわりはC125と同じ4速ロータリー式(停止時のみ)となるだろう。

 前後足まわりは、グロムと同じ12インチホイールにディスクブレーキを採用。フロントは倒立フォークでリアはモンキー125と同様の2本サスとなる。マフラーはCT125ハンターカブと同じアップタイプでオフロードイメージとしつつ、フロントはダウンフェンダーを採用することから、オフのハンターに対してオンロード主体のクロスオーバーモデルという位置づけになりそうだ。

ダックス125[HONDA] 大阪モーターサイクルショーに市販予定車として出展されるダックス125。価格や発売時期などは未定だが、これがホンダの正式写真となる
ホンダによるとフレームは「鋼板プレス製」。モンキー125にあったエンジン上部のエアクリーナーボックスはフレーム内のスペースを活用? 外観がすっきりし、ダックスのスタイルが際立つ
オリジナルダックス同様に「ST」のコードを継承するが、車名表記は「ダックス125」。このあたりはCT125ハンターカブとは異なる
フロントホイールは写真から12インチとみて間違いない。ホイールデザインはグロムと共通で回転センサー付きなので、ABSも採用するだろう
エンジンは新型モンキー125やスーパーカブC125が採用するロングストロークタイプと思われる。C125は最高出力は9.8PSをマークしているので、ダックス125も十分に走りを楽しめるはずだ
灯火類やメーター、ハンドルまわりはモンキー125と共通の装備だろう。左のグリップにクラッチレバーないので、カブと同じ自動遠心式クラッチを採用していることが分かる
ホンダの125ccレジャーバイクシリーズで最も二人乗りに配慮したシート。前後に長くグラブバーも標準装備。ステップも車体側にマウントされているので、タンデムツーリングも快適だろう
リアホイールも12インチを採用する。さらにディスクブレーキとなるがABSはフロントのみ作動となるだろう。スイングアームは角パイプでモンキーよりも長めに見える
1974年のカタログのダックス(右)。アップマフラー&ダウンフェンダーは1970年代にバリエーション展開された。新型ダックス125のマフラーのヒートガードデザインもこの年式に近い

新型スーパーカブ110がディスクブレーキとABSにキャストホイールを採用!

 一瞬、何が変わったのか分からないスーパーカブ110だが、よく見るとキャストホイールを採用している。さらに反対側にはディスクブレーキも装備されており、当Web既報通りのモデルチェンジが実施されることが確実となった。

 また、エンジンがオールニューになっている模様で、新旧で見比べてみるとケースカバーが全く異なるものになっている。このエンジンは、先に紹介したダックス125と基本は共通で、タイの新型スーパーカブ110がベースのもの。ロングストローク設計とすることで圧縮比が高められており、最大トルクが従来型の0.87→約0.9kg-mに向上するという。

 同時に燃費も向上し、経済性と走行性能の両面で進化を果たすようだ。また、強化された足まわりには1チャンネルのABSを装備する模様で、フロントのみABSが作動。安全性にも磨きがかかっている。

 また、スタンダードカブシリーズとしては、国内初となるキャストホイール化にともなってタイヤはチューブレスタイプを採用。パンク修理が容易になることで、利便性も向上。価格は30万2500円と予想され従来比2万2000円アップとなるが、内容を考えればそれ以上の価値があることが分かるだろう。

新型スーパーカブ110[HONDA] 大阪モーターサイクルショーに市販予定車として出展される。価格や発売時期などは未定だが、これがホンダの正式写真となる
キャストホイールはY字タイプで見るからにスーパーカブC125(右)と同じデザイン。向きを反対にして装着しているようだ。切削加工済みのC125に対してカブ110はシンプルなシルバー塗装だ
こちらはスーパーカブC125のフロントブレーキ。新型スーパーカブ110は1ポットキャリパーを採用との情報なので、これと同じになるか?
リアホイールもC125と同じと思われる。リアブレーキはドラムのままとなる
エンジンは上が新型で下が従来型となるが、新しくなっているのが分かる。よりトルクフルで好燃費に進化するようだ
こちらは現行スーパーカブ110で価格は28万500円。新型は30万2500円になる模様。カラバリは現行と同様だが、アーベインデニムブルーメタリックが廃止されるようだ

ホーク11や新型クロスカブ110も大阪モーターサイクルショーで初お披露目

 写真が配布された新型ダックス125やスーパーカブ110以外にも、当Webでスクープしたホーク11(HAWK 11=ホークイレブン)も展示がアナウンスされている。また、新型スーパーカブ110と同様のモデルチェンジをすると思われる新型クロスカブ110も、アナウンスされた「合計37台」に含まれているはずだ。

 ホーク11は、2月末にティーザー動画が公開され、ロケットカウルが装着されたヘッドライト部分がチラ見せされた。アフリカツインの1100cc並列2気筒エンジンを搭載する異色のカフェレーサーとして話題を呼びそうだ。

 また、新型クロスカブ110は、新型カブ110と同様にディスクブレーキ&キャストホイールを装備すると予想される。CT125ハンターカブと同等の人気を誇るカブシリーズだけに注目度は高い。情報ではフロントに2ポットキャリパーを装備、新色のグレーを投入する模様だ。

 他にも、CBR1000RR-RファイアーブレードSP30周年アニバーサリーや新型のNT1100も出展モデルにラインナップ。2022年シーズンの幕開けに相応しい、新型ラッシュをぜひ会場で目にして欲しい。

ホーク11[HONDA] ホンダが公開したホーク11(HAWK11)の写真。ヘッドライト部分のアップでロケットカウル装着のカフェレーサーだということが明らかになった
こちらはホーク11のスタイルを予想したCG。大排気量ビッグツインでスポーティな走りを楽しむパッケージとした(CGイラストは編集部が制作したもの)
こちらは新型クロスカブ110の予想CG。オフロードのCT125ハンターカブに対して都会的なクロスオーバーコンセプトの装備となる(CGイラストは編集部が制作したもの)
【画像ギャラリー】ホーク11や新型クロスカブ110もサイクルショーに登場!(20枚)画像ギャラリー

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