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<p>長州力さん「いい知事になって」馳浩氏にエール 石川知事当選確実 | 毎日新聞</p><p>長州力さん「いい知事になって」馳浩氏にエール 石川知事当選確実</p><p>保守系の有力新人3候補による、し烈な戦いとなった石川県知事選。13日に投開票され、元プロレスラーで文部科学相も務めた異色の政治家、馳浩氏(60)が当選を確実にした。自民分裂で多くの県議が対立候補の支援に回る中、苦境を乗り越えての逆転勝利。リングの雄姿を思い起こさせる展開に、プロレスの師である長州力</p><p>さん(70)も「いい知事になってほしい」とエールを送る。 「どんな状況でもリングに上がれば一生懸命戦い、観客を喜ばせる男だった」。専修大の先輩で、大学時代の恩師の頼みで馳氏のプロレスラー入門を引き受けた長州さんは馳氏の現役時代を回想する。馳氏の経歴は異色で、大学で日本文学の古典を学び高校の国語の教師になった後、レスラーに転職した。 有権者に支持を訴える馳浩氏=金沢市で2022年2月24日、望月亮一撮影 馳氏がまだ若手のころ、知人の社長に招かれて一緒に料亭へ行った際、馳氏が店の大きな掛け軸の書を読んで意味を解説した。「『今まで誰も読んだことのないような書なのに』と料亭のおかみもびっくりしてね。仕事を頼んでも機転が利き、優秀だと感心した」と振り返る。 知事選に出ることは、昨年末か年明けに本人から電話で聞いたといい、「国会議員や大臣になったときも驚いたけど、(彼は優秀なので)知事になっても不思議ではないな」と思ったという。 「暴れん坊将軍」前川喜平元次官 馳氏の人柄を語る前川喜平さん=東京都目黒区で、桐野耕一撮影 馳氏は国会議員時代、夜間中学校の設置を促す教育機会確保法など数多くの議員立法に携わった。馳氏が文科相だった時に事務次官を務めた前川喜平さん(67)は「事務次官室に突然入ってきて休憩し、『私のことは気にしなくていいから』なんて言われてね。接客中で大臣を無視して客と話をしていたら、いきなり会話に入ってくるし」と思い出を語り、「職員の仕事部屋にも連絡もなく訪れて勤務ぶりを眺めたりと、まさに神出鬼没。将軍なのに城下町にふらっと顔を出す『暴れん坊将軍』のような人」と話す。 石川県は「加賀百万石」の文化を継承する保守的な地域だが、前川さんは「馳さんが当選確実になったということは、知事室に収まる『お殿様』ではなく、『暴れん坊将軍』を有権者が選んだということ。ぜひ幅広い問題に取り組んでほしい」と期待する。【桐野耕一】 関連記事</p>