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<p>ロシア軍、ウクライナ全土で戦線拡大・キエフへ進軍続く…南東部ではモスクに砲撃も : 国際 : ニュース</p><p>ロシア軍、ウクライナ全土で戦線拡大・キエフへ進軍続く…南東部ではモスクに砲撃も #国際</p><p>【ワシントン=横堀裕也、ベルリン=中西賢司】ロシア軍は12日、ウクライナの首都キエフに向けて進軍を続ける一方、東部ドニプロ、南部ミコライウなど主要都市を激しく攻撃した。全国規模に戦線を拡大し、ウクライナへの圧力を強めよ</p><p>うとしている。 米国防総省高官は11日、北東部からキエフに向かう露軍が、中心部から20~30キロの地点まで接近したとの分析を示した。北西部から進軍する部隊は中心部から15キロ付近でとどまっているものの、後方から援軍が加わる動きがみられるという。 ロシア国防省は12日、キエフ郊外にあるウクライナ軍の無線センターを「高精度の長距離兵器で攻撃し、無力化した」と発表した。英BBCなどによると、キエフでは12日未明、空襲警報が発令され、大規模な爆発が複数回発生した。 英国防省やウクライナメディアなどによると、12日にはドニプロ、ミコライウのほか、北東部チェルニヒウや東部のハリコフとスムイでも露軍が包囲し、攻撃を続けた。ロイター通信によると、南東部マリウポリでは12日、イスラム教礼拝所(モスク)が砲撃を受けた。トルコ人ら約80人が避難していたといい、多数の犠牲者が出た可能性がある。 11日に初めて攻撃を受けた西部ルーツィクの軍用飛行場について、地元市長は12日、国営通信に「完全に破壊された。市民のパニックと恐怖を高めるために攻撃された」と訴えた。露軍の戦線拡大の背景には、主要都市に打撃を与え、首都での決戦を前に降伏を迫ろうとする思惑もありそうだ。 ドイツ政府によると、ショルツ独首相とマクロン仏大統領は12日、プーチン露大統領と約75分間、電話会談し、即時停戦と外交的解決を改めて要求した。3者の電話会談は10日以来で、会談の詳細な内容は公表しないことで合意したという。 露国防省は11日、中東からの「志願兵」1万6000人以上が侵攻に加わる可能性を示唆した。同時に同盟国ベラルーシに参戦を促す動きもある。ウクライナ軍などは11日、ベラルーシの集落を露軍機が空爆したとし、ウクライナによる攻撃と見せかけ、ベラルーシに派兵させようとする偽装工作だと主張した。米国防総省は空爆について「確認できない」としている。</p>