ウクライナが核による攻撃を受けた場合には中国が守る――。
習近平国家主席が8年前に署名し、ほぼ忘れ去られていたこの異例の合意が、ロシアのウクライナ侵攻で再び注目を集めている。
中国が2013年にウクライナに確約した詳細不明の安全保障を巡る合意は、核武装した国々―中国も含まれる――が長年、非核保有国に約束してきたことを想起させる。
ウクライナに対してはこれまで、旧ソ連時代の核兵器を放棄する見返りとして、米英ロ3カ国もこうした確約を行っていた。
だが、これには中国が過去に行った約束よりも踏み込んだ内容が盛り込まれており、こうした合意の相手としてなぜウクライナを選んだのか、核専門家の間では長年、中国の意図は謎のままだった。
ロシアがウクライナに侵攻し、自国の核部隊に警戒レベルを上げるよう指示したと警告する中、中国の政策スタンスはこの合意の存在でさらに見えづらくなっていると言えそうだ。
「これは核保有国から脅かされている非核保有国のために立ち上がるという核保有国による約束だ」。
非営利団体「憂慮する科学者同盟(UCS)」で核・中国問題を専門とするアナリスト(在日本)、グレゴリー・カラキー氏はこう指摘する。
「それは何かを意味しており、中国に対して指摘されるべき事柄だ」
中国のウクライナに対する安保を巡る約束は当時、前代未聞と受け止められたもようで、実権を握ったばかりの習氏が確立された軍のやり方を変更するつもりかといった議論が即座に湧き上がった。
中国が正式な同盟関係を結んでいるのは、1961年に結んだ北朝鮮のみと考えられており、それにも核の脅威については言及されていない。
背景には、中国がまだ初の核兵器実験すら行っていなかったという事情がある。
中国は13年のウクライナとの合意で、米英ロからの安保に関する確約の見返りに旧ソ連時代の大量の核兵器を断念した1994年の取り決めを称賛。
合意文書では「中国は無条件で、ウクライナに対して核を使わない、使用する構えをみせて脅さない、かつウクライナが核兵器を用いた侵攻、
またはそのような侵攻の脅威にさらされて苦しんでいるという条件下では、相応の安全保障を提供することを約束する」と記されている。
中国の約束「ウクライナを核攻撃から守る」は今も?
https://jp.wsj.com/articles/under-new-scrutiny-chinas-nuclear-pledge-to-ukraine-11647028959
引用元: ・「中国がウクライナを核攻撃から守る。侵攻の脅威から守る」 中国がウクライナと結んだ合意が発覚 [323057825]
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