もっと詳しく

<p>米がロシアの最恵国待遇剝奪 追加制裁、G7と連携</p><p>米がロシアの最恵国待遇剝奪 追加制裁、G7と連携 ロシアに付与した「最恵国待遇」などの貿易上の優遇的地位を剝奪し、ロシア産品に対する関税を引き上げる方針だ。ロシアの貿易取引に痛手となる。ロシア主要銀行への金融制裁や原油輸入禁止に続く圧力強化。</p><p>【ワシントン=塩原永久】バイデン米大統領は11日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、先進7カ国(G7)などと連携して追加制裁を実施すると発表した。ロシアに付…</p><p>対ロシア追加制裁について演説するバイデン米大統領=11日、ホワイトハウス(AP=共同) 【ワシントン=塩原永久】バイデン米大統領は11日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、先進7カ国(G7)などと連携して追加制裁を実施すると発表した。ロシアに付与した「最恵国待遇」などの貿易上の優遇的地位を剝奪し、ロシア産品に対する関税を引き上げる方針だ。ロシアの貿易取引に痛手となる。ロシア主要銀行への金融制裁や原油輸入禁止に続く圧力強化で、ロシア経済の孤立化を進める。 バイデン氏は演説し、追加制裁が「ロシア経済へ新たに強烈な打撃を加える」と述べた。米国はロシア名産の酒類「ウオッカ」や海産物の輸入も禁止する。 米議会では、輸入品に課す関税などに関する優遇措置を認めた「恒久的正常貿易関係」(PNTR)を、ロシアから剝奪する法案がすでに提出されている。法案は超党派の支持を集めており、バイデン政権は法案審議と連動して今回の追加制裁を進める方針だ。 法案はロシアからの輸入品に高関税を課す権限を大統領に付与。ロシア製品は米国市場で競争力を失い、対米輸出が減る公算が大きい。米国とロシアの貿易額は2019年に約280億ドル(約3兆2500億円)。米国にとり貿易規模の国別順位は26位だった。 特集・連載:</p>