なかでも、アフリカのサハラ砂漠以南の地域ではワクチン接種を完了した人のパーセンテージがまだ1桁にとどまっているという。
こうした免疫の空白地帯で、新型コロナウイルスは絶えず複製を繰り返している。
次の変異株がオミクロン株よりはるかに危険なウイルスとなる可能性は決して否定できない。
また、オミクロン株はデルタ株への感染歴がある人間にも再感染することが確認されている。
つまり、たとえオミクロン株で集団免疫を獲得できたとしても、それが将来の変異株に有効である保証はどこにもない。
歴史的に見ても進化は感染力が強まる方向へ進むのだと、ウイルス学者は警鐘を鳴らす。
新型コロナウイルスの変異株のひとつ「オミクロン株」は急速に感染が広がったが、その波は峠を越えつつある。
すでに米国では半数を超える州で感染者数がピークアウトしたようだ。
また、世界の感染者数を予測するモデルによると、世界のほとんどの地域でこの波は3月末までには過ぎ去っていくとみられている。
そこで湧いてくる疑問がある。この先いったいどうなるのか、という疑問だ。
短期的に見れば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はその答えをすでに示してくれている。
最初に感染が広がったオミクロン株である「BA.1」から、その亜種である「BA.2」へと急速に置き換わりが進んでいるからだ。
英国の保健安全保障庁は1月下旬に公開した調査結果において、英国におけるBA.2の感染者数が7日で2倍になったことを明かしている。
その数日前、デンマーク保健省の部局である国立血清研究所は、すでにデンマークのオミクロン株の感染者の半分近くがBA.2への感染だったと発表していた。
ロックフェラー財団が支援するプロジェクト「Pandemic Prevention Institute(パンデミック防止研究所)」がTwitter上で公開した緊急報告によると、
同じようなBA.2への急速な置き換わりが、綿密にデータをとっているほとんどの国から報告されている。
同研究所のスタッフは、インド、ドイツ、日本、その他のアジア諸国、そして英国で、同じ置き換わりのパターンを確認しているというのだ。
データダッシュボードサイト「Outbreak.info」によると、この亜種は1月30日の時点で57カ国と米国の29の州で見つかっている[編註:2月11日の時点で70カ国と米国の44州に広がっている]。
亜種BA.2に関する初期段階の知見からは、すでに極めて感染力が高い最初のオミクロン株より感染力が強まっていることが示唆されている。
一方で、BA.1と比較してより重い症状を引き起こす力や、ワクチンによる免疫をすり抜ける力がさらに上がっていることを示す明確な兆候は、現時点では一切見られない。
しかし、こうした力が強まっていなくても、BA.2がある程度の被害をもたらす可能性はある。11月から感染が広がっている最初のオミクロン株は、
それより前に流行していたデルタ株と比較して症状は軽いものの、感染力が強く、ワクチン未接種の人々が大量に感染した。このため米国では、医療システムに多大な負担がかかっている。
米国では人口の64%がワクチン接種を完了しており、すでに26%が3回目以降のブースター接種を受けた。ブ
ブースター接種は、初期のオミクロン株に対しても防御効果が得られるレヴェルまで免疫を復活する効果がある。
英国では人口の71%がワクチン接種を完了しており、55%がブースター接種を受けている。しかし、全世界ではワクチン接種を完了した人はわずか52%にとどまっている。
また、アフリカのサハラ砂漠以南の地域を中心に、一部の国ではワクチン接種を完了した人のパーセンテージがまだ1桁にとどまっている。
このため、「この先どうなるか」という疑問に対してより長期的な答えを提示するなら、「さらに予期せぬことが起きる」という答えになってしまうだろう。
世界中に生じてしまっているワクチンによる免疫の空白地帯で、新型コロナウイルスは絶えず進化を続けていくことになるからだ。
https://wired.jp/article/10-most-read-stories-february-2022/
https://wired.jp/article/the-omicron-variant-has-new-versions-already-what-comes-next/
引用元: ・【コロナ】急速に広がる「オミクロン株」の次には、どんな変異が起きるのか・・・研究結果から見えてきたこと [影のたけし軍団★]
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