<p>ロシア人オーナーの資産凍結も…英国政府、条件付きでチェルシー売却を許可か | サッカーキング</p><p>【現地報道】 ロシア人オーナーの資産凍結も…英国政府、条件付きでチェルシー売却を許可か ■編集部より 「アブラモヴィッチ氏に制裁を科したイギリス政府は、『売却益が同氏に渡らないようにする』という条件付きでクラブの売却を認める可能性があるようです」</p><p>イギリス政府から資産凍結などの制裁を科されたロシア人実業家ロマン・アブラモヴィッチだが、クラブ売却の可能性は残されているようだ。10日、イギリス紙『テレグラフ···</p><p>イギリス政府から資産凍結などの制裁を科されたロシア人実業家ロマン・アブラモヴィッチだが、クラブ売却の可能性は残されているようだ。10日、イギリス紙『テレグラフ』やイギリスメディア『BBC』が報じた。 英国政府は10日、アブラモヴィッチ氏を含む7名のオリガルヒに制裁を科したと発表。アブラモヴィッチ氏は制裁によって資産を凍結され、英国の個人・企業との取引禁止や渡航禁止などの措置が取られることになった。 アブラモヴィッチ氏は今月2日にチェルシーの売却意思を表明し、売却益をウクライナの戦争被害者に寄付する慈善団体を設立するとしていた。複数の資産家が買収に関心を示していたが、制裁によって売却プロセスは保留されることになった。さらに、アブラモヴィッチ氏がクラブの活動から利益を得られないようにするため、チェルシーは新規チケットの販売、グッズの販売、選手獲得、新契約の締結が禁止されることになった。 しかし、『BBC』によると、英国政府は将来的にクラブの売却を条件付きで認めるライセンスの検討に前向きな模様。その条件とは、「アブラモヴィッチ氏に売却益が渡らないようにする」ことだという。つまり、アブラモヴィッチ氏が政府に手続きを託し、20億ポンド(約3050億円)を超えると見られる売却益の行方を決めることに同意すれば、チェルシーの売却はまだ可能だ。 『テレグラフ』紙は最も可能性の高い解決策として、売却益がアブラモヴィッチ氏が設立した慈善団体に入るのではなく、政府によって設立された基金に入ることを予想している。資産は差し押さえではなく凍結されているため、これにはアブラモヴィッチ氏の同意が必要となる。ただ、チェルシーが機能不全のまま徐々に衰退していくかの実質的な二択であるため、アブラモヴィッチ氏には最終的に同意する以外の選択肢はほとんどないと同紙は指摘している。 また、買い手候補の一人と連絡を取った『テレグラフ』紙によると、買収への関心は以前と変わらず強く、解決策が見つかることを望んでいるようだ。アメリカの大富豪トッド・ベーリー氏は、スイスの大富豪ハンスユルグ・ヴィース氏や他の実業家とともに、すでに20億ポンドから25億ポンド(約3818億円)と見られる入札を行っていた。また、イギリスの大富豪ニック・キャンディ氏やトルコの実業家ムフシン・バイラク氏も候補に挙がっている。</p>