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<p>ザポロジエ原発、IAEAへのデータ送信途絶える | 毎日新聞</p><p>ザポロジエ原発、IAEAへのデータ送信途絶える IAEAは8日には、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発でもデータ送信が途絶えたと発表。IAEA事務局長は「多くの核物質がある二つの原発からデータが途絶えたことを懸念している」との声明を出しました。</p><p>国際原子力機関(IAEA)は9日、ロシア軍に制圧されたウクライナ南東部のザポロジエ原発で、核物質を監視するシステムのIAEA本部へのデータ送信が途絶えていると明らかにした。</p><p>IAEAは8日には、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発でもデータ送信が途絶えたと発表していた。IAEAのグロッシ事務局長は9日の声明で「多くの核物質がある二つの原発からデータが途絶えたことを懸念している」とコメントした。データ送信が途絶えた原因は不明という。 ザポロジエ原発は出力100万キロワットの原子炉が6基あり、欧州最大級の規模。ウクライナの原子力規制当局は4日、同原発がロシア軍に制圧されたと発表。交戦や火災も起きていた。 チェルノブイリ原発では9日、ウクライナの国営電力会社が、ロシア軍によって外部からの電力供給が断たれたと発表していた。IAEAは、電力供給が無くても使用済み核燃料の熱を冷ますだけの十分な冷却水があるとの見解を示し、原発の安全性に「重大な影響はない」と指摘している。チェルノブイリ原発では1986年に4号機で爆発事故が発生。2000年までに全4基が稼働を停止している。【畠山哲郎】</p>