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<p>被爆者ら100人、核共有に言及の政治家に怒り 反核9の日座り込み | 毎日新聞</p><p>被爆者ら100人、核共有に言及の政治家に怒り 反核9の日座り込み</p><p>ロシアが核兵器の使用もちらつかせながらウクライナ侵攻を激化させる中、長崎市の平和公園で9日、被爆者ら約100人が「反核9の日座り込み」に参加した。危機を解決できない国連や、米国の核兵器を日本に配備する「核共有」に言及する政治家に対して怒りの声が上がった。</p><p>核共有を巡っては、ウクライナ侵攻後、安倍晋三元首相が「議論をタブー視してはならない」と発言し、日本維新の会が政府に議論を提言した。長崎の被爆者で県平和運動センター被爆者連絡協議会議長の川野浩一さん(82)は「侵攻に便乗し、非核三原則を『昭和の遺物』にしようとしている」と危機感をあらわにした。 ロシアのウクライナ侵攻に抗議し、拳を突き上げる参加者たち=長崎市の平和公園で2022年3月9日午後0時56分、中山敦貴撮影 また、国連安全保障理事会がロシアの拒否権行使で機能不全に陥ったことを念頭に「あまりにもひどい国連の無能ぶりに歯ぎしりをしている。無力感もあるが、国会、世界に声を届けるため歯を食いしばって頑張ろう」と連帯を呼びかけた。 約20年前、ロシアのプーチン大統領の出身地でもあるサンクトペテルブルク市への被爆資料展示室設置に携わった被爆者、竹下芙美さん(80)=長崎市=も座り込みに参加。「私たちの思いはプーチン大統領には届いていなかったのか。今後も地道に平和運動を続けていくしかない」と訴えた。 座り込みでは、ロシアのウクライナ侵攻などを非難し「核兵器の使用も原子炉攻撃もさせてはならない」とする決議を採択した。</p>