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<p>韓国大統領に尹錫悦氏 激戦制し5年ぶり保守政権復活 野党一本化 | 毎日新聞</p><p>韓国大統領に尹錫悦氏 保守政権が復活 検察出身、野党一本化</p><p>韓国大統領選挙が9日、投開票された。保守系の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長(61)が、進歩系の与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事(57)を破り、当選を確実にした。朴槿恵(パククネ)前大統領の弾劾・罷免で下野した保守政権が5年ぶりに復活す</p><p>る。5月10日に就任する。 尹氏は、文在寅(ムン・ジェイン)政権側近の不正を追及して当時の法相と対立し、昨年3月に検事総長を辞任。反文政権の象徴となり、保守層からの待望論を受ける形で政界入りした。文政権を「腐敗政権」と批判して政権交代の必要性を強調。長年の検事としての経験を生かし、公正な国をつくるとアピールした。 投票まで1週間を切った3日に、支持率で3位を走っていた中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表(60)が尹氏支持を表明して立候補を取り下げた。野党の主要候補の「一本化」で、政権交代を望む有権者の票が尹氏に集まった。 中央選挙管理委員会によると、開票率94・5%現在の得票率は、尹氏が48・6%、李氏が47・8%。わずか0・8ポイント差で尹氏が激戦を制した。 李氏は、地方自治体首長としての実績を強調し、「危機に強い、有能な経済大統領」を目指すと力説した。与党内では非主流派で、文政権の不動産政策などを批判して、改革推進をアピールしたが、中道層や無党派層へ支持を拡大できなかった。 選挙戦は、高騰する不動産対策や雇用問題など内政が主要争点だったが、北朝鮮のミサイル発射が相次ぐ中、両氏は外交や南北関係でも論争を展開した。 尹氏は対日外交について、首脳間シャトル外交の早期再開を目指す方針を示し、関係改善に積極的だ。歴史問題などの懸案については「包括的な解決」を唱えており、具体的な解決案の中身が今後の焦点になる。対北朝鮮政策では対話を優先した文政権の政策を「失敗」と批判。防衛体制強化を優先する方針だ。 中央選管によると、暫定投票率は77・1%。朴氏の弾劾、罷免を受けて行われた前回2017年は77・2%だった。【ソウル渋江千春】 尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏</p>