<p>チェルノブイリ原発で電力遮断、IAEA「安全性の致命的な影響ない」…予備発電機が48時間作動 : 国際 : ニュース</p><p>チェルノブイリ原発で電力遮断、IAEA「安全性の致命的な影響ない」…予備発電機が48時間作動 #国際</p><p>【ベルリン=中西賢司】ロイター通信などによると、ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所で9日、電力供給が遮断された。国営原子力企業エネルゴアトムは、使用済み核燃料の冷却ができなくなり、放射性物質が漏れる恐れもあると</p><p>して警戒を強めている。国際原子力機関(IAEA)は、「安全性への致命的な影響はない」との見解を示した。 原発は2月下旬、ウクライナに侵攻したロシア軍に占拠された。ロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いているため、復旧作業ができない状況だという。電力供給が止まった原因など詳細は不明だ。 ウクライナのドミトロ・クレバ外相は9日、原発には予備のディーゼル発電機があり、約48時間作動すると説明した。 チェルノブイリ原発では1986年、原子炉が爆発し史上最悪の放射能汚染が起きた。事故が起きた4号機は内部に核燃料を残したまま建屋が鋼鉄製カバーなどで覆われている。1~3号機は事故後、運転を停止した。IAEAによると、事故から長い年月が経過しており、燃料プールの冷却水量は電力供給がなくても燃料を冷やすには十分で、非常用のディーゼル発電機もあるとしている。 IAEAは8日、チェルノブイリ原発の監視システムからのデータ送信が途絶えたと発表した。原発とウクライナ当局とのやり取りは、電子メールだけになっているという。</p>