「検討おじさん」というスラングが、このところネット上で広まっている。岸田首相を「検討おじさん」と呼ぶネットユーザーが続出しているのだ。
ツイッターでは、
投資家から見放されている検討おじさん政権。
あの日刊ゲンダイにも「スガ以下」と言わせた検討おじさん。スガさんに失礼だろ
投資家の支持率を見たら検討おじさんの支持率は新聞各社と乖離してる実態が露わになったということかな。
検討おじさん政権は改めて適当なことを言ってるワイドショーの意向を大切にする頓珍漢政権であるということ
答弁の内容も薄い、検討おじさんが居座っている間は無理でしょうね…
といった具合で「検討おじさん」という言葉が使われている。
この「検討おじさん」という岸田首相を揶揄するかのようなあだ名はいつ頃、どのようにして広まったのか。どうやら、あるラジオ番組がきっかけのようだ。
ニッポン放送「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」の1月27日放送回で、パーソナリティの辛坊治郎氏と同局の飯田浩司アナウンサーが次のような掛け合いを見せたことを発端に、ネットで広まったとみられる。
辛坊氏「今の総理大臣の国会答弁を聞いていて、名前を付けた。『検討おじさん』。」
飯田アナ「(岸田首相のモノマネで)ええ、まさにご指摘の事項に関しては、しっかりとしっかりと検討をしてまいります」
辛坊氏「誰でも検討ぐらいするんだよ!」
飯田アナ「ええ、まさにしっかりと検討をすると」
辛坊氏「検討した後どうするんだよ!」
飯田アナ「まさにですね、しっかりと皆さんの意見をお聞きして検討をするということであります」
この番組以前にも、毎日新聞が1月26日に「岸田首相、国会論戦で『検討』多発 野党は批判『ぬかにクギだ』」との見出しで配信された記事に対し、「検討おじさん」と反応するユーザーや、「岸田さんは結果の出せない検討おじさんになりました!!やはり体質的にお公家さんなのですね」とコメントするユーザーも確認できた。
ただ、ネット上の動きをつぶさに追ってみると、辛坊氏と飯田アナの掛け合い以降、広く一般的に使われるようになったことが分かった。
「検討だけで何も決められない、何も進まない」ことを意味するあだ名をつけられた格好の岸田首相。不名誉なこのあだ名を返上するくらいの手腕を見せてほしいところだが、果たして…。