4月8日、MotoGP第4戦アメリカズGPのフリー走行1回目と2回目がサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が初日総合トップ。今大会で復帰したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は6番手で初日を終えている。
今大会には第2戦インドネシアGPのウォームアップ・セッションで転倒を喫し、それに起因する複視の再発によって第3戦アルゼンチンGPも欠場したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が復帰した。
フリー走行1回目は気温16度、路面温度26度のドライコンディションで行われた。開始5分、早々にポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)が18コーナーで転倒。ポル・エスパルガロはピットに戻り、その後、走行を再開している。
序盤はこのサーキットを得意とするマルク・マルケスがトップタイムをマーク。2番手にファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3番手にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)がつける。
セッション終盤、残り時間が10分になるころ、ビニャーレスがトップタイムをマーク。その5分後、セッション中盤にマシントラブルが発生し、スペアマシンに乗り替えたリンスが2番手に浮上すると、リンスはさらにタイムを縮め、トップに立った。
フリー走行1回目はそのままリンスがトップで終えた。2番手はビニャーレス、3番手にはジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が浮上した。4番手はクアルタラロ、5番手はマルク・マルケスだった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は9番手でセッションを終えている。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズは2021年、ライダーたちから路面のバンプのひどさについて指摘の声が上がり、これを受けてサーキットは路面の一部の再舗装が行われたが、フリー走行1回目では特に指摘されていた11コーナー付近のブレーキングなどでマシンを振られているシーンもあった。ただ、フリー走行1回目後、チーム・スズキ・エクスターの二人のライダーのコメントによれば、路面状況は改善しているということだった。ミルは「まだバンプが残る部分はあるけど、昨年に比べたらずっといい」と語り、リンスは「ハードブレーキングのところでまだバンプがあるけど、コースの状況は昨年よりもよくなっているし、安全になっている」と述べている。
■FP2:ドゥカティライダー3人がトップ5に
フリー走行2回目は気温、路面温度ともに20度ほど上がり、気温25度、路面温度46度のドライコンディション。フリー走行1回目に続き、このセッションでもリンスがトップタイムをマークする。
リンスはセッション終盤に入ってもトップを維持し、さらに残り時間3分にはチームメイトのミルが2番手に浮上した。残り時間2分を切るとミラー、その後、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が自己ベストを更新してトップに立つ。
ザルコは終盤に記録した2分2秒542のタイムでフリー走行2回目を制し、2番手にはミラーが続いた。3番手は最後に自己ベストを更新したクアルタラロで、4番手はエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)で、リンスは5番手だった。トップ5にドゥカティライダー3人が入っている。
今大会で復帰したマルク・マルケスは6番手。アルゼンチンGPで優勝を飾ったアレイシ・エスパルガロは11番手、中上は17番手で初日セッションを終えている。