もっと詳しく
スープラ GT-R スイスポ Zニスモ… 岐路に立つ国産スポーツ だがその魂は死なず! これから出る4台

 EV化の波、そして騒音規制と、スポーツカーの先行きははっきり言って暗い。だが国産メーカーの、国産スポーツの魂は死なない。スープラGRMN、GT-Rマイルドハイブリッド、新型スイフトスポーツ、フェアレディZ ニスモ。生き残りをかけて2023年以降の登場が目される国産スポーツカー4台、そのいまわかるすべてをお届け!

※本稿は2022年1月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年2月10日号

【画像ギャラリー】現行型とも比較! 国産スポーツの未来を占う4台をギャラリーでチェック!(15枚)画像ギャラリー

■トヨタ スープラGRMN(2023年春登場予定)

●2025年でモデル廃止となるスープラの究極の進化モデル

 2019年にデビューした時から噂になっている、究極のスープラGRMNが来年春にデビューする。

 ベースとなるのはトップグレードのRZで、BMW M3/M4に搭載される58B30A型3L、V6ツインターボエンジンに独自チューンを施して、520ps/67.0kgmに仕立てる。

520psの大パワーながらFRで登場するトヨタ スープラGRMN。限定200台予定のうち日本は50台程度になれば争奪戦は激化必至!(画像はベストカー編集部による予想CG)

 スープラは全グレード8ATだが、GRMNのトランスミッションは、トヨタ車初のDCTで、7速となるのが有力だ。

 当然大幅なスペックアップに合わせ、ボディ、足回りも全面的に強化される。そのわりに車重はベースの1530kgに対し50kg程度増の1580kgに抑えられることから、カーボンなどを多用しているのは明らか。

 さらに500psを超える大パワーながら4WD化はせず、FRのまま登場するのも楽しみな要素だ。

 カタログモデルではなく限定200台程度で、1200万~1300万円と予想。

■日産 GT-Rマイルドハイブリッド(2023年春登場予定)

●販売終了から半年後に48Vマイルドハイブリッドで登場

 今年9月1日に猶予期間だった継続生産車も騒音規制フェーズ2のクリアが義務付けられる。それに対しGT-Rはフェーズ1すらクリアしていない。

 タイヤを細くする、パワーダウンなどによって規制値のクリアは可能だが、それはGT-Rの流儀に反する。かといって、性能を維持させつつクリアするには時間が足りないため、8月31日までに販売終了を余儀なくされるだろう。

 しかしGT-Rは死なず! 現行R35をベースにあらゆる点をブラッシュアップしてモデルチェンジを敢行する。エクステリアは予想段階ながら、細部の変更により大きくイメージを変えてくる。

新型GT-RはフェアレディZ同様に型式は変わらずR35となる可能性が高い。パワーユニットは48Vマイルドハイブリッドで、3.8L、V6ツインターボエンジンは600ps/66.0kgmをマーク。それに25ps程度のモーターが組み合わされる(画像はベストカー編集部による予想CG)

 新型GT-Rのパワーユニットについては、既存の3.8L、V6ツインターボに改良を加え、純ガソリンエンジンで規制クリアを狙うというもの、電動化して48Vマイルドハイブリッドを組み合わせるというものなどあるが、ベストカーは48Vマイルドハイブリッドと予想している。

 モーターにより25ps‌程度のモーターアシストが可能になることも大きなメリットだ。

 価格は1300万円スタートで、MY22の販売終了後、約半年のブランクを経て来年春デビューと予想。

■スズキ スイフトスポーツ(2023年登場予定)

●1.4Lターボ+マイルドハイブリッドで小型スポーツの新境地開拓!

 2022年夏頃にスイフトがモデルチェンジ。その1年後の2023年にスイフトスポーツの新型が登場するとの情報がある。

 次期スイフトスポーツ最大の変更点は、1.4Lターボエンジンがマイルドハイブリッド化されるということ。

 欧州仕様は現行型のマイナーチェンジですでにそのパワーユニットが投入されているが、日本仕様はフルモデルチェンジで採用する。

 欧州仕様の新パワーユニットは、エンジン本体も圧縮比の向上や電動吸気VVT、EGRの採用などで改良されており、日本の次期モデルも同様の内容となる。最高出力は140psから少し上がって150psになると予想されている。

 また、パワーユニットの変更だけでなく、プラットフォームも新開発ユニットが採用されるとの情報もある。

 ただ、現行のHEARTECT(ハーテクト)と呼ばれるプラットフォームはまだ新しく、軽量化にも貢献しているだけに、その改良型というのが正しいかもしれない。なお、搭載されるトランスミッションは6MTと6ATで現行型と同じ。

 マイルドハイブリッドとはいえ、モーター併用による燃費性能の向上はもちろん、極低速域でのトルクを補う効果は確実にある。

 また、マイルドハイブリッド化されても、このクルマの最大の魅力である「安くて軽い」はキープされるだろう。

スズキ スイフトスポーツ。軽量コンパクトでキビキビ走る美点はそのまま残し、マイルドハイブリッドで燃費性能も向上。次期モデルも人気確実!(画像はベストカー編集部による予想CG)

■Z NISMOも2023年デビュー濃厚!

 今年の東京オートサロンで公開される新型フェアレディZには、従来モデル同様にNISMOが設定される。

 3L、V6ツインターボのVR30DDTTエンジンはノーマルが405ps/48.4kgmに対し、20ps/2.0kgm程度のアップとなると予想。

 NISMOの流儀に倣い、軽量化、ボディ強化、足回りの専用チューニングが施される。価格は700万円程度になりそうだ。

日産 フェアレディZ NISMO。NISMOモデルに共通するエクステリアのレッドアクセントは新型でも採用される(画像はベストカー編集部による予想CG)
【画像ギャラリー】現行型とも比較! 国産スポーツの未来を占う4台をギャラリーでチェック!(15枚)画像ギャラリー

投稿 スープラ GT-R スイスポ Zニスモ… 岐路に立つもその魂は死なず! これから出る国産スポーツ4台自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。