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「これは自信(喪失)の危機なのだ」。1979年7月15日、第2次石油ショックとインフレの高進に見舞われたカーター米大統領は、国民にこう語りかけた。後に「マレーズ(沈滞)スピーチ」と呼ばれる演説である。経済の傷はもちろん深い。だが何より問題なのは国民が萎えることであり、国家が統治能力の欠如…