<p>ロシア、債務返済で二重基準を採用-「非友好的な国」に日米欧英など</p><p>ロシア、債務返済で二重基準を採用-「非友好的な国」に日米欧英など</p><p>ロシアのプーチン大統領は外国人のロシア債保有者に対する支払いで、新たな規則を導入した。債券保有者が拠点とする国・地域がロシアに制裁を科しているかどうかに基づき、支払い方法を2つに分類する。</p><p>ロシア当局は5日、「敵対的活動に関与している国」の債権者については外貨建ての債券であってもルーブルでの債務返済を認めると 発表 していた。ロシアにとって非友好的な国のリストは7日明らかにされ、日本や米国、英国、欧州連合(EU)加盟国、スイス、カナダ、韓国、台湾、シンガポールなどが含まれた。 ロシア中央銀行は、同国に制裁を科していない国の債権者に対しては特別な許可を得た上で外貨で債務が返済される可能性もあると説明している。 この発表で、ドル建てロシア国債で1億1700万ドル(約135億円)相当の利払い期日を迎える16日が注目される。当局はルーブル建ての支払いを認めたが、このドル建て債でそのような支払いは選択肢とされていない。このためロシアがルーブルでの支払いを強行する場合、最終的にデフォルト(債務不履行)と判断され、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)で保証する損失補填(ほてん)の支払いが発生する可能性がある。</p>