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芥川賞を受賞した砂川文次の「ブラックボックス」(講談社)を読みながら、現代の若者の心の中に思いをはせた。行き場のない閉塞(へいそく)感、何をやっても無意味な感じ、突然の暴力への衝動。主人公の救いようのない孤独と、荒涼とした内面がじわじわと伝わってきたのだ。 文芸春秋3月号のインタビ…