日本仏教1500年の歴史をたどり、その独自の発展は、僧侶たちがそれぞれの時代において人々の苦悩に応えてきたが故のものだと解き明かす。鎮護国家のための宗教だった仏教は、鎌倉時代に大きく転換する。著者は「中世仏教の新しさとは何か」の章で法然、日蓮、叡尊らを取り上げ、彼らは個人の救済に動い…
日本仏教1500年の歴史をたどり、その独自の発展は、僧侶たちがそれぞれの時代において人々の苦悩に応えてきたが故のものだと解き明かす。鎮護国家のための宗教だった仏教は、鎌倉時代に大きく転換する。著者は「中世仏教の新しさとは何か」の章で法然、日蓮、叡尊らを取り上げ、彼らは個人の救済に動い…