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 ウイリアムズの車両性能責任者を務めるデイブ・ロブソンは、F1第3戦オーストラリアGP向けのタイヤセットのうち種類をひとつをとばすというピレリの決断によって、決勝日にセットアップ上重大な妥協をしなければならないと述べている。

 ピレリは今週末のオーストラリアGPで、C2とC3タイヤ、そしてC4をとばしてC5タイヤをチームに割り当てるという試みを行うことにした。ピレリが通常とは異なるタイヤラインアップを揃えたうえに、アルバートパーク・サーキットではコースの改修が行われたことで、チームは3年ぶりのメルボルンでいくつか興味深い挑戦に直面することになる。

 しかしウイリアムズはオーストラリアでのレースに対し、“オープンマインドで実際的”なアプローチをとり続けると明言している。

「古いターン9と10が取り除かれたことで、レイアウトからシケインがひとつ減った。だがそれでも、低速および高速での方向転換がこのサーキットでは支配的だ」とロブソンは説明した。

「したがってブレーキングの安定性、縁石の使用、マシンの機敏性は、マシンのセットアップにおいて依然として重要だ」

「ターン8とターン11の間でより速くなったセクションでは、ダウンフォースとドラッグが変わってくるだろう。ドライバーが自信を持つことも重視される。ダウンフォースを減らしすぎると不利になる可能性がある。金曜日にすべてのチームが実験を行うと予想できるだろう」

アルバートパーク・サーキットのレイアウト
アルバートパーク・サーキットのレイアウト

「週末をさらに複雑なものにするのは、ピレリの思い切ったタイヤ選択だ。C2とC3コンパウンドはジェッダではそれぞれプライムタイヤとオプションタイヤだった。だがC5は、ここメルボルンでは予選用のタイヤだ」

「これによって予選とレースで大幅に異なるマシンセットアップが必要になるかもしれない。だが土曜日の夜にセットアップを変更するチャンスはない。この妥協は重大なものになり得る」

 ウイリアムズのドライバーたちは、アストンマーティンのドライバーたちと同様に、今シーズンまだポイントを獲得できておらず、バーレーンとサウジアラビアでは苦しいレースに耐えた。

「ジェッダでの困難な週末の後だが、クリーンなレースをすることを楽しみにしている。FW44からもう少しポテンシャルを引き出そうとしている」とロブソンは語った。

「ここでの課題はバーレーンとサウジアラビアとは異なる。だからオープンマインドで実際的なアプローチをとることになる」

「トリッキーなジェッダでのイベントの後だけに、チーム全体が立ち直ることを期待していることは分かっている」とアレクサンダー・アルボンは述べた。「だからパフォーマンスを最大限に出すためにハードにプッシュして、可能な限りベストを尽くつもりだ」

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2022年F1第3戦オーストラリアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)