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 燃料価格の高騰が深刻だ。全日本トラック協会などでは、「燃料価格が1円上がるとトラック業界全体で約150億円負担が増える」と訴え、燃料サーチャージなどの実施を強く促している。

 そんな中、もう一段すぐれた燃料経済性を追求した低燃費性能重視型トラック用オールシーズンタイヤ「BluEarth 711L」が登場し、4月中旬より先行販売される。

 横浜ゴムの低燃費タイヤ「BluEarth(ブルーアース)」は、乗用車用タイヤおいてJATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定める等級制度の「転がり抵抗性能」で最高グレードとなる「AAA」を獲得した商品を含むブランド。

 トラック用タイヤで「BluEarth」が冠されるのは今回が初となる。

文/フルロード編集部 写真/フルロード編集部・横浜ゴム


■大幅な燃費性能向上と耐摩耗性能を両立させた「BluEarth 711L」

横浜ゴム史上最高の燃費性能に到達! トラック用オールシーズンタイヤを先行発売
大幅な燃費性能向上と耐摩耗性能を両立させた「BluEarth 711L」。高速道路走行が主体の長距離トラックなどに最適だ

 このほど先行販売される「BluEarth 711L」は、新開発のトレッドパターンの採用、コンパウンド配合の見直しによって、横浜ゴムの耐摩耗性能重視型オールシーズンタイヤ「710R」比で転がり抵抗の42%を低減。

 また、一般的に耐摩耗性と低燃費性はトレードオフの関係に近いが、新開発のコンパウンドを採用することで、従来製品の低燃費性能重視型オールシーズンタイヤ「ZEN 702ZE-i」と同等以上の耐摩耗性能を発揮し、耐偏摩耗性能、ウェット性能、雪上性能、静粛性についても同等の性能が確保されている。

BluEarth 711Lと耐摩耗性能重視型、従来の低燃費性能重視型オールシーズンタイヤとの比較

 新開発のトレッドパターンは、トレッド中央部にブロック密集レイアウトを採用することで剛性を向上。ブロック密集レイアウトは、排水性を確保するサイプと細溝で分かれたブロックがお互いを支え合う事で、接地時に力がかかった際のブロック変形を抑制する。

 トレッドのコンパウンド配合は、ゴムに均一に混ぜ込むのが難しいとされるシリカ配合量を「ZEN 702ZE-i」よりも大幅にアップ(転がり抵抗低減やウェット性能向上に貢献)させ、その効果を最大限に発揮するため新規のポリマーも採用された。

 発売サイズは、大型トラックで売れ行きの275/80R22.5と245/70R19.5の2サイズで、価格はオープンプライスだ。

 横浜ゴムが「YOKOHAMAのトラック用タイヤ史上最高の燃費性能に到達」と謳う「BluEarth 711L」。燃料価格が高騰し輸送コストが増大する昨今、あらためて今回の低燃費タイヤへの注目も集まりそうだ。

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