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<p>米軍のB52機、ウクライナ近くで演習 米ロがホットライン開設</p><p>米軍のB52機、ウクライナ近くで演習 米ロがホットライン開設</p><p>米国の欧州軍空軍は4日、複数の戦略爆撃機B52が同日、北大西洋条約機構(NATO)の欧州東端の加盟国であるルーマニアの空域で同国軍と演習を実施したとの声明を発表した。ドイツ軍との演習も行った。</p><p>ロシアによるウクライナ侵攻が2週目に入るなかで、B52も出動させてNATOの団結を誇示する演習ともなっている。 声明によると、同機は英国フェアフォードの英空軍基地から飛び立ち、近接航空支援や地上軍との統合作戦の訓練に参加した。同機はこの後、ルーマニアへ向かい、同国空域でさらなる近接航空支援の演習に加わった。 ルーマニア空域は、ロシア軍が制空権の掌握を試みるウクライナ空域に接する。 一方、米国防総省高官は4日、ウクライナ情勢を踏まえ潜在的な誤算や偶発的な衝突の発生を避けるため、双方が接近する可能性がある作戦を進める場合、ロシア国防省と相互に連絡し合う電話のホットラインを開設したとの声明を発表した。 米軍やロシア軍は現在、欧州東方のウクライナやベラルーシの両国空域近くで作戦を進めており、米軍はロシア側との通信手段の確保を望んでいた。 速やかな連絡が可能となるホットラインの創設は基本的に電話番号の交換となる。別の国防総省高官によると、米側はドイツ・シュツットガルトに位置する米軍欧州軍の作戦指揮所がこのホットラインの運用にあたり、ロシア側は首都モスクワの国防省が担当する見通しとなっている。 同高官は、どのような事態が発生した際にこのホットラインが使われるのかは承知していないと指摘。ただ、米軍やロシア軍が近い地域で展開していることを踏まえ、潜在的な誤算や誤解の発生のリスクを減じる発想が総じてあるとした。 ホットライン創設にあたりNATOの航空機がどの程度含まれているのかは不明。米国とロシアの艦船の動向が対象になっているのかもわかっていない。</p>