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律はうなずいた。浪子さんと守さんの二人から託されたことを厳粛に受け止めると同時に、ようやく、姉や義兄や浪子さんや守さんや、そのほかの周囲の人々に気遣われるだけの自分の人生に果たすべき義務ができたと思って安堵(あんど)した。 三人で鍋を空にして後片付けをした後、義兄は袋に入ったびわ…