<p>「ロシアは撤退し本物の外交を」NATO外相会合、飛行禁止区域は否定 | 毎日新聞</p><p>「ロシアは撤退し本物の外交を」NATO外相会合、飛行禁止区域は否定</p><p>北大西洋条約機構(NATO)は4日、ブリュッセルで緊急外相会合を開き、ロシアのウクライナ侵攻について協議した。ストルテンベルグ事務総長は会合後の記者会見で、ロシアに対し、部隊を即時撤退させて紛争解決に向けた「本物の外交」に取り組むよう求めた。一方で「我々は対立の一部ではない」と述べ、NATOとして</p><p>今回の戦争に直接関与することはないと改めて強調した。 ストルテンベルグ氏は会見で、ロシアによる攻撃や破壊を「ここ数十年の欧州で最悪の軍事侵略」と非難し、ウクライナへの支援と連帯をさらに強める姿勢を示した。その一方で、NATOには戦争が「ウクライナを越えて広がらないようにする責任がある」とも述べ、加盟国ではないウクライナには集団的自衛権は発動せず、NATOがロシアとの対立の当事者にはならないことを強調した。 ウクライナはロシア機排除のため、ウクライナ上空に「飛行禁止区域」を設定するよう求めている。だが仮に同区域を設定すれば、戦時に対象区域への侵入を図るロシア機とNATO機が衝突する恐れもある。ストルテンベルグ氏は設定には乗り出さない考えを示した。 この日の外相会合では、ウクライナのクレバ外相もオンライン形式で参加し、演説した。【ブリュッセル岩佐淳士】</p>