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<p>津波避難 その10分が生死を分ける | NHK北海道</p><p>生死を分けるのはわずか10分 津波からの避難はわずかなタイムロスが命取りになります 聞き飽きたかもしれませんが、いま一度、家具の固定と避難先の確認をお願いします #防災いまできること</p><p>・あなたの家の耐震化、済んでいますか?・家具は固定していますか?・避難先がどこか知っていますか?東日本大震災から11年。私たちに何度も問いかけられてきた防災の質問です。聞き飽きたという方もいるかもしれません。しかし、その対策をとることで命が助かるとしたらどうでしょうか。北海道のある自治体が行った津波シミュレーションが衝撃を与えています。見えてきたのは「生死を分ける10分」です。(釧路放送局 記者 島中俊輔)</p><p>霧多布地区に住む天間館りゆう子さん(74)は、防災への関心が高く、去年10月の訓練にも参加しました。天間館さんが思い起こすのは11年前の東日本大震災の日です。北海道も激しい揺れで、リビングのテレビが飛び、ふすまを破壊しました。過去の地震では棚の食器が飛び出して散乱し、室内が足の踏み場のない状態になったこともありました。すぐに避難に向かえる状況ではなかったのです。こうした教訓から一部の家具を固定する対策をとりました。 天間館りゆう子さん 「夜中に地震が起きた場合、物がいっぱい散乱してる中で、家から出るまでにどれぐらいの時間がかかるんだろうか。本当に避難場所に早く行けるかどうか、大きな不安があります」 避難をはばむ冬道 2月に取材に訪れた日は、雪が降った直後で天間館さんの自宅前の道路は、路面が凍結し、でこぼこになっている箇所もありました。霧多布地区は高齢者が多く、雪道で足元が悪い中、高台まで歩いて避難できるのか懸念が残ります。去年10月の訓練のときよりも、さらに時間がかかる可能性があります。 去年12月に国が発表した千島海溝沿いの巨大地震の被害想定では、冬の深夜に地震が発生した場合、避難に時間がかかるとして、死者数が10万人にのぼると最も厳しい数字を出しています。</p>