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(岩波新書・946円) 死を見つめる時の流れが生む思索 人気俳人のエッセイ集であるが、皮膚癌(がん)の宣告という厳しい現実から書き起こされる。「癌を宣告されたことは死そして生について、あらためて考える絶好の時間を私にもたらしたのである」と。 その日は二〇一八年、猛暑の夏。 まだ午前中と…