住友化学は3日、2022~24年度の新中期経営計画を発表した。医薬品部門で年間約2000億円を売り上げる主力薬「ラツーダ」の米国での独占販売期間が23年2月に終了し、中計の中盤まで利益が落ち込む。この踊り場からV字回復するために、前3カ年計画で実行した医薬品と農薬の大型買収を収益化することが課題だ。向こう3年で1・3兆円を投資し、半導体や車載電池向けの高機能材料の増強、天然物由来農薬の買収を計画する。カーボンニュートラルに向けて従来の「石油化学」を「次世代型基幹化学品」に変革するグリーン投資を積極化する。
会見する岩田社長
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