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火災が発生するザポリージャ原発とされる画像(ウクライナ政府高官のツイッターより)

ウクライナのクレバ外相は、4日、自身のツイッターでウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きていると発表した。

「Russian army is firing from all sides upon Zaporizhzhia NPP, the largest nuclear power plant in Europe. Fire has already broke out. If it blows up, it will be 10 times larger than Chornobyl! Russians must IMMEDIATELY cease the fire, allow firefighters, establish a security zone!(ロシア軍は、ヨーロッパ最大の原子力発電所であるザポリージャ原子力発電所にあらゆる方向から発砲している。すでに火災が発生している。爆破すると被害はチェルノブイリ原発事故の10倍になる!ロシア人はすぐに火を止め、消防士を許可し、セキュリティゾーンを確立しろ!)」

ロシア軍の「暴挙」ともいえる攻撃に、日本でもいち早く非難の声を挙げた各界の著名人は少なくない。

防衛副大臣の経験もある自民党の長島昭久衆院議員は、ツイッターでこのロシア軍の攻撃を「世紀の蛮行」と断罪した。

「地獄の釜が開けられてしまったのか。プーチン戦争は、間違いなく「世紀の蛮行」として歴史に記憶されるであろう。ここまで来てしまった以上、一刻も早く戦争を止めなければならない。この際、国連でも、スイスでも、中国でもいい。」

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は、日本語と英語で次のようにツイートした。

「ロシア ヨーロッパ最大の核施設を攻撃。。。

信じられない。。。Russia attacking the largest nuclear plant in Europe.  They are out of their mind.   This is not their suicide mission this is putting the life of so many people living in Europe.(ロシアがヨーロッパ最大の原子力発電所を攻撃している。彼らは気が狂っている。これは彼らの自爆作戦ではなく、ヨーロッパに住む多くの人々に影響を与えることだ)」

エネルギー経済社会研究所所長の松尾豪氏は、AP通信の記事を要約する形で現状を伝えた。

「原発広報担当者のAndriy Tuz氏は、ウクライナのテレビ局の取材に対し、以下の通り回答

・ロシア軍の砲弾がザポリージャ原発の敷地内に着弾

・6基の原子炉のうち1基に火災が発生

・当該原子炉は改修中で稼働していないが、内部には核燃料が存在

・戦闘による銃撃が続いており、火災現場に駆けつけることができない」

作家でタレントの乙武洋匡氏は次のようにツイートし、衝撃の大きさを伝えた。

「欧州最大の原子力発電所ザポリージャ原発 が、ロシアの攻撃を受けて火災。爆発すれば、チェルノブイリの10倍以上の被害が出る可能性があるという。狂気の沙汰としか思えない……。」

在日ウクライナ人の国際政治学者、グレンコ・アンドリー氏はロシア軍の砲撃から火災発生までの流れをツイートしていた。

「ロシア軍は、ウクライナ最大級のザポリージャ原子力発電所を砲撃。1号機に着弾。火災発生。しかし、砲撃が続いてるので、消防団が消火に取り掛かれず。チェルノブイリ悲劇の再来の恐れ。」

なお、IAEA(国際原子力機関)の公式ツイッターは日本時間の4日昼前、ウクライナ政府から、現場での火災は重要設備に影響を与えておらず、職員が対策を講じているとの報告があったことを明らかにした。