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<p>ロシア、ウクライナ南部で進軍-オデッサ付近に上陸計画</p><p>ロシア、ウクライナ南部で進軍-オデッサ付近に上陸計画</p><p>ロシア軍はウクライナ南部のヘルソンを制圧し、港湾都市オデッサの付近に艦隊が向かっていると伝えられている。北部の進軍は停滞しているが、防御の難しい南部の海岸沿いから侵攻を速めている様子が鮮明になりつつある。</p><p>軍事力に優れるロシアに対し、ウクライナの組織的な抵抗は今のところ効果を発揮している。これが持続できるのかどうか、ロシアがより攻撃的な兵器の投入と都市中心部への空爆に軸足を移す中で、楽観はしぼみつつある。 英王立国際問題研究所の上級コンサルタント、キア・ジレス氏は「ロシアは戦争の勝利を確実にしようと態勢を立て直している」とウェビナーで指摘。「この戦い方では人道的な大惨事が予想される。今やこれに備えなければならない」と述べた。   Locations of Russian Control and Attacks Source: Bloomberg reporting, The Institute for the Study of War with AEI’s Critical Threats Project ウクライナ北部では、予想以上に頑強なウクライナ側の抵抗とロシア側の兵たん問題で、ロシア軍の進軍は遅れている。 だが南部について、ウクライナ軍司令部は3日、ロシアが強襲揚陸艦4隻を派遣し、オデッサ付近に軍を上陸させようとしていると発表。オデッサを含む海岸地域から海を挟んで向かい合うクリミア南部を出港したとされる揚陸艦と護衛艦の画像がソーシャルメディアで出回った。 今週初めには海岸に土のうを積む市民の画像がソーシャルメディアに投稿された。揚陸艦による攻撃は予想されていたが、悪天候により延期されていたとウクライナ軍は考えている。2月28日に間際で計画が中止されたと広く報じられているが、独自に確認することはできなかった。 インフォレジストの軍事アナリスト、アレクサンダー・コワレンコ氏はオデッサの状況について、安定しているとしつつも、長続きしない公算が大きいと述べた。ゼレンスキー大統領は1日、オデッサの州知事をマクシム・マルチェンコ氏に交代させた。同国国営のウクルインフォルム通信によると、マルチェンコ氏は陸軍大佐で、昨年までドンバス地方の機械化旅団を指揮していた。 原題:</p>