ピエール・ガスリーと角田裕毅が、毎回F1ドライバーの目線でひとつのテーマを解説するアルファタウリの動画『ビハインド・ザ・バイザー』シリーズ。今回のテーマは『F1と市販車のドライビングの違い』だ。
「F1とスーパーカーを比べても、卓球とテニス以上の違いはあると思う」とガスリーは語るが、一体何が違うというのだろうか。
F1マシンと市販車では外見も異なり、数字に現れた性能でも大きく違うことはわかる。では、ドライバーのフィーリングという面ではどうなのか。ガスリーはコーナリングスピードとブレーキング性能の違いを挙げ、「F1マシンを運転する感覚は、世界最速のスーパーカーでも味わえない」と断言する。
「F1の何がすごいかって、時速200、250、300キロでコーナーを抜け、ブレーキングは極限まで遅らせることができる」
「マシンで感じるGは市販車とは比べ物にならないし、全く違うものなんだ」
ガスリー同様、F1と市販車の違いを「かなり大きい」と語る角田裕毅は、そのステアリングフィールを例に取る。彼はその操作感について「市販車にもF1マシンに近いものはある」としつつ、「F1はより重く、ダイレクトに路面を感じることができる」という。
最高速ではF1に引けを取らない市販車はあっても、その運動性能で並ぶものはない。強力なダウンフォースによって高いコーナリングスピードを実現するF1は、それだけドライバーに要求するものも大きい。
百戦錬磨のトップドライバーたちであっても、ガスリーの言うようにF1は「何もかもが別次元」のようだ。