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FMCでさらにイケメン化!!! 新型ノア/ヴォクシー ミニバン絶対王者の強力進化

 2022年1月、トヨタの人気ミニバン、ノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジして登場した。

 先代同様、ノアには大きく分けて標準モデルとエアロモデルという顔立ちの異なった2つのモデルが用意され、兄弟車であるヴォクシーと合わせて『3つの顔』を持つことになった。

 モデルチェンジでさらにシュッとしたイケメンミニバンとなったノア/ヴォクシーをご紹介!

※本稿は2022年1月のものです
文・写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2022年2月26日号

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■弱点を潰して強みを伸ばすフルモデルチェンジ!

2022年1月登場のトヨタ新型ノア/ヴォクシー。トヨタの販売店が全車を扱うことになりラインナップが注目されていたが、ヴォクシーも存続することとなった(写真はノア)

 日本を代表するファミリーカー、ノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジして新登場。トヨタの販売店が全車を扱うことになってノアとノアのエアロモデルだけに車種が絞られるとの予想もあったが、ヴォクシーも残った。

 サイドのデザインがどのクルマも似たようなものになるミニバンの場合、フロントマスクが差別化に重要。そのためヴォクシーも残して3つの顔を用意したということだ。従来型は消滅したエスクァイアも含めて5つだった。

 新型ノア/ヴォクシーのモデルチェンジ内容は、従来型の弱点を潰し、長所を強化したことに尽きる。

 全幅が全車1730mmとなって3ナンバーサイズとなったが、新採用したTNGAのGA-Cプラットフォームを使ったプリウス、カローラの全幅は1760mm。そこから絞って先代エアロモデルの1735mmより幅を狭くしていることに注目。

 ノア/ヴォクシーはトヨタが開発、トヨタ車体が委託生産という関係だったが、新型では開発、生産すべてをトヨタ車体が担当。水澗英紀チーフエンジニアによると「社運をかけて成功させるというメンバーの熱意、執念を凄く感じた」という。

 その執念と創意工夫の成果を4つ紹介する。

●フリーストップバックドア…「からくり」を使って手動でも電動でも、狭い場所で好きな角度で止められるバックドアを実現。小柄な人でも低い位置を維持できるから閉める時もラク。また、電動開閉スイッチは、設置場所をバックドアからボディサイド後端に移して使いやすくした。

●ユニバーサルステップ…従来型では電動式だったスライドドア連動のサイドステップを低コストの「からくり」で実現。オプション価格を20万円レベルから3万3000円に低減。

●2列目ストレート超ロングスライド…従来型ではタイヤハウスの干渉を避けるため、一度横スライドさせてから後ろに移動させていたが、新型はシート骨格を新設してストレート移動を実現。7人乗りのキャプテンシートでは左右席の間に置かれる折りたたみ式サイドテーブルがスライド後も使えるようになり、また、ウォークスルーも可能になった。スライド量は7人乗りが745mm、8人乗りが705mm。

●3列目ワンタッチホールドシート…ノア/ヴォクシーの伝統である3列目シートの跳ね上げ式格納機構は、ストラップを使わない自立ロックを初めて実現。片手、ワンタッチで格納できるようになった。

■パワーユニットもガソリン車&HVともに進化

ノアの2モデル(標準モデル、エアロモデル)よりもかなり押し出しの強い顔となって存続した新型ヴォクシー

 パワーユニットは直4、1.8Lハイブリッドと2Lガソリンエンジンで、ハイブリッドは進化型第5世代を初搭載。ガソリンエンジンはハリアー、RAV4などにも搭載されているダイナミックフォースエンジン+CVTを採用している。

 トヨタの進化型ハイブリッドシステムはプリウスからスタートするのが恒例だったが、この第5世代は新型ノア/ヴォクシーが第1弾。

 18kgの軽量化を実現した新開発のリチウムイオン電池により出力は15%アップしており、WLTCモード燃費は23%アップの23.4km/Lだ(FF車)。

 また、従来型のハイブリッドにはなかった4WD(E-Four)も設定しており、リアモーターのトルクはプリウスの約6倍の30Nmを実現。

 滑りやすい路面での安定度に加え、ドライ路面での性能も向上させている。2Lガソリンエンジンは170ps/20.6kgmでWLTCモード燃費は15.0〜15.1km/Lだ。

 先進予防安全システムの「トヨタセーフティセンス」は最新版を設定。各種検知機能を拡大したほか、歩行者の動きを先読みしてステアリングとブレーキ操作をアシストする「プロアクティブドライビングアシスト」を搭載。

 ほかにも自動車専用道路での「レーンチェンジアシスト」、後方からクルマや自転車が近づいてくるとスライドドアが開くのを防止する「安心降車アシスト」などの新機能が満載となっている。

 さらに、高度運転支援システムの「トヨタチームメイト」も初搭載。自動車専用道路での40km/h以下での走行でハンズフリーを実現した「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」は、停止後約3分間自動再発進機能をキープ。

 車内操作が簡単になり、クルマの動きも早くなった自動駐車システム「アドバンストパーク」には、スマホの専用アプリでクルマを遠隔操作できる「リモートパーク」も新たに追加されている(ハイブリッド車のみ)。

*   *   *

 「進化と改善を目に見えるかたちで示す」を目標に開発された新型ノア/ヴォクシー。ここまで紹介してきた内容を読んでいただければ、その目標は見事に達成されていることがわかるだろう。

 価格は2Lガソリン車が267万〜358万8000円、ハイブリッドが305万〜396万円。

 ノアはS-G、S-Zとグレード名に「S」が付くのがエアロモデルとなり、ヴォクシーは「好き嫌いが分かれること前提」(水澗CE)のひとつのデザイン。

 またまた売れそうな4代目の誕生である。

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