NVIDIAでは2022年にはGeForce RTX 4000シリーズとしてAda Lovelaceアーキテクチャーが搭載され、サーバー・データセンター向けにはHopperアーキテクチャーが採用される予定となっていますが、これらの一部SKUの情報や次のアーキテクチャーの名称が出現しました。
科学者や数学者の名前がアーキテクチャーの名称にするNVIDIA
NVIDIA Ada AD102-107, Hopper GH100/202, Blackwell GB100/102 GPU confirmed? – VideoCardz.com
AMDやNVIDIA、Intelでは自社の製品に搭載されるアーキテクチャーには世代の違いを示すというマーケティング的な意味合いを込めて様々な名称が採用されています。
この中でNVIDIAでは主に科学者や数学者の名前がアーキテクチャーの名前として採用されており、現行世代のGPUであるGeForce RTX 3000シリーズに搭載されているAmpereはフランスの物理学者でアンペールの法則を発見したアンドレ=マリ・アンペール(Andre-Marie Ampere)からアーキテクチャー名が取られています。
そんなNVIDIAでは2022年にはゲーミング用GPUとしてはAda Lovelace、サーバー・データセンター向けGPUとしてHopperと言う名称のアーキテクチャーが準備されていますがこの2つのアーキテクチャーが搭載されるGPUのSKU、そしてその次世代アーキテクチャーの名称がBlackwellになるとVideocardzが独自に得た情報によって明らかになったようです。
GeForce RTX 4000シリーズには6つのSKUが用意。
GeForce RTX 4000シリーズについてはTDPが850Wになると噂されるなどしていますが、このGPUアーキテクチャーはAda Lovelaceと呼ばれており、イギリスの数学者で世界初のコンピュータープログラマーであるエイダ・ラブレス(Augusta Ada King, Countess of Lovelace)から名称が取られています。
そんなAda Lovelaceですが、GPUのSKUとしては合計6つ用意されるようです。
GPU SKUの命名方法は従来から変わらず、数字が小さいSKUほどハイエンドモデルとなる予定となっています。ちなみにAD102~AD107まではGeForce RTX 4000シリーズに採用されると見られており、AD10Bについては自動車の自動運転など組み込みデバイス向けのSKUとなっています。AmpereアーキテクチャでもGA10Bと呼ばれるSKUは存在しており、NVIDIA Orinとして中国の電気自動車に搭載されています。
サーバー向けGPU Hopper。MCMモデルはGH2XX?
サーバー・データセンター向けGPUとしてはHopperアーキテクチャが採用される予定となっており、名前の由来はアメリカ海軍所属の計算機科学者、グレース・ホッパー(Grace Murray Hopper)となっています。
このGPUはサーバーおよびデータセンター向けに供給される予定となっているためNVIDIA GeForceシリーズとしては登場しないと見られています。
このHopperでは現行のサーバー・データセンター向けGPUであるGA100の後継モデルとしてGH100が投入されるようです。また、別のSKUとしてGH202が投入される予定となっています。GH100に関してはモノリシックダイが採用される予定ですが、GH202ではHopperで初採用となるMCMとなると見られています。NVIDIAでは同じアーキテクチャーでGPU SKUとして200番台を使う例はNVIDIAでは無かったはずですので、モノリシックとMCMで区別するために1桁目の数字を変えている可能性はありそうです。
Ada Lovelace、Hopperの次のGPU、Blackwell
Ada LovelaceやHopperについては2021年春頃からアーキテクチャーの名前が出現していましたが、今回初めて出現するアーキテクチャー名が、BlackwellとなりAda LovelaceやHopperの次世代GPUアーキテクチャーとなります。Blackwellの名前の由来はアメリカの統計学者のデイビッド・ブラックウェル(David Blackwell)から取られているようです。
このBlackwellはGB100とGB102の2つのSKUが用意される見込みとなっていますがこのモデルに関しては名前以外の情報は無い状態です。ただ、NVIDIAでは2年周期で新アーキテクチャーを搭載したGPUを発売しているため、このBlackwell GPUが登場するのは2024年頃になると見られています。
NVIDIAでは最近1TB近いデータをハッキングを受けて盗まれたとの事ですが、2年以上先のGPUアーキテクチャー名が判明する例はあまり無いのでもしかしたらこのBlackwellはそこから漏れたのかもしれません。SKUに関して言うと、Ada LovelaceのGPU SKUを見ているとGeForce RTX 3000シリーズのAmepreと同じであり、RTX 4000シリーズでもRTX 3000シリーズのように無印とTiで非常に多くのラインアップを用意する予定かもしれませんね。
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