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自宅でくつろぐ作家の三島由紀夫=東京都目黒区で1958年4月、納富通撮影 「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或(あ)る経済的大国」――これは、一九七〇年に自決した小説家三島由紀夫が、死の直前に喝破した未来日本の姿である。周知のこの暗い予言が、昨今しき…